こんにちは。Mr.Tです。
今回は重複投薬・相互作用等防止加算(残薬調整)について説明します。
残薬。
飲み忘れやたくさんの薬を処方されて適切に飲めなかったときに、薬が家に余ってしまうことがありますよね。
診察の際に「残薬がある」と医師に正直に伝えないと、どんどん残薬が溜まっていきます。
医師はしっかりと薬を飲んでいると仮定して薬を日数分処方しています。
残薬があると伝えたくても、
「先生には言いづらい…」
「飲んでないとバレると怒られる…」
「先生が話を聞いてくれない…」
「残薬があることを伝えるのを忘れてしまう…」
など、先生に正直に言えない患者さんもたくさんいます。
残薬が溜まってメリットはありません。
飲まない薬に対して余分なお金を払っているだけです。
飲み間違いなどのリスクも高くなってしまいます。
そんな人の為に、薬局でも残薬を減らす制度があります。
これには医師の許可が必要です。
原則、病院に薬局から電話して残薬調整の許可を取らなければなりませんので、薬局が勝手に行うことはできません。
医師にすぐに連絡がつけばいいのですが、総合病院などの大きな病院では医師とすぐに連絡がつかない場合があります。
また、休診などで完全に連絡がつかない場合もあります。
そうなるとすぐには残薬調整をすることができません。
時間がかかるということを頭に入れておいた方がいいでしょう。
処方箋の様式や門前薬局とのお約束などによって、病院に連絡を取らずに残薬調整をしている場合もありますが、原則は病院と連携を取り、許可が必要になってきます。
今回は重複投薬・相互作用等防止加算(残薬調整)について説明します。
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重複投薬・相互作用等防止加算とは?
薬剤服用歴に基づき、重複投薬、相互作用の防止等の目的で、処方医に対して 照会を行い、処方に変更が行われた場合は、重複投薬・相互作用等防止加算として、次に掲げる点数をそれぞれ所定点数に加算する。
イ 残薬調整に係るもの以外の場合 40点
ロ 残薬調整に係るものの場合 30点
上記のように記載されています。
イとロの2種類があるのですが、残薬調整に係るものはロなので、今回はロの残薬調整に係るものの場合を説明します。
重複投薬・相互作用等防止加算(残薬調整に係るものの場合)
薬剤師が病院に許可を取り、残薬調整をすることで30点加算をとることができます。
1点=10円なので、薬局としては300円の利益を得ることができます。
そうすると、1割負担の人は30円、3割負担の人は90円多く払わなければいけません。
「んっ?何で薬減らされたのにお金払わなければいけないんだよ!? 」
と、怒る人も正直います。
残薬調整は薬剤師の仕事の一つなのです。
ボランティアではありません。
国から認められた仕事なので料金をいただくことができるのです。
通常であれば減った分の薬の料金があるので、最終的な会計は普段より下がることが多いです。
しかし、減らされた薬の量が少なかったり*剤数が多くなってしまうと、残薬調整をしても料金が上がってしまうことがあります。
*剤数は、服用時点が同じ薬を1剤と数えます。
薬の数ではありません。薬の数は1種類、2種類と数えます。
まとめ
ココがポイント
- 残薬調整をすると重複投薬・相互作用等防止加算(残薬調整に係るものの場合)という加算が算定される
- 薬が減っても料金が上がることがある
- 薬局で勝手に残薬を調整することはできない。医師の許可が必要
- 医師に連絡がつかない場合はすぐに残薬調整をすることができない。時間がかかることを念頭に
以上のように、残薬を調整する制度や仕組みがあります。
患者さんから見ると、確かに薬が減らされたのに料金が上がるのは理解できないと思います。
しかし、残薬調整という仕事の一つなので理解していただくしかないのです。
そんなに料金が上がるのが嫌なら、診察の時に先生に薬が余っていることをしっかりと伝えましょう。
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