薬剤師の国家試験に受かる気がしないの…
どれだけ勉強しても覚えることがたくさんあるし、模試の点数も低いし…
メンタルがもうズタボロ。
一生懸命勉強している人ほどそう感じる人が多いね。
たくさん勉強するのも一つの手だけど、一度立ち止まって国家試験と向き合ってみよう。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験を受験する人
- 薬剤師国家試験に受かる気がしない人
- 受かるか不安で勉強に手がつかない人
薬学部の最大の関門である「薬剤師国家試験」は薬学部6年間の集大成であり、合格しないと薬剤師になれません。
薬学部の学生は全員国家試験合格を目標としますが、国家試験の難易度が高く、受かる気がしないと感じる人が非常に多いです。
6年生の前期までであればまだまだ勉強する時間があり、そこまで勉強していないので問題を見て難しいと感じても問題ありませんが、国家試験直前になって不安すぎて勉強に手がつかなくなると非常に危険です。
Mr.Tも受かる気がしないと何度も思ったけど、実際には受かったよ。
受験生は誰でも一度は思うことだから、自分だけだと不安に思う必要はないよ。
今回は薬剤師国家試験に受かる気がしないと思ってしまった時のメンタル改善法を実体験に基づいて説明していきます。
ココがポイント
- 薬剤師国家試験と向き合う
- 不安を吐き出す
- 得意科目を勉強する
- 過去の模試や過去問の復習をする
- 自分より下の人を見つける
Contents
薬剤師国家試験に受かる気がしない理由を考えてみよう
この章では薬剤師国家試験に受かる気がしない理由を考えてみます。
難易度
問題の難易度が高く、いくら勉強してもなかなか解けないと思う人が多いです。
薬剤師国家試験は年々難易度が高くなっていき、ただ暗記するだけでは問題が解けなくなってきています。
暗記能力を問うことはもちろん、知識を応用して考えさせる問題が増えてきているのです。
Mr.Tは第100回を受験したんだけど、過去問を見たら第99回からいきなり難しくなって結構焦ったよ。
第99回より前はそこまで難しく感じなかったのに、いきなり難易度が上がってしまったんだ。
合格率
合格率を見て受かる気がしないと思う人もいるでしょう。
薬剤師国家試験の合格率は年によって違いますが、だいたい7割程度、毎年1万人もの薬剤師が誕生しています。
半分以上受かると思ってポジティブに受け止める人もいれば、3割は落ちると感じてしまう人もいるでしょう。
大学での成績が下位であればどうしても心配になってしまうよね。
模試の成績
模試の成績が悪く、合格点に達していないという理由から受かる気がしないと思う人は非常に多いです。
あくまで模試といっても1年で受けれる模試の回数は少ないので、プレテストだと思って意気込んで受ける人も多いでしょう。
模試に標準を合わせて勉強計画を立てている人が思ったような点数が取れないと、落ち込んでしまう確率が高いです。
模試でいい点数が取れれば別にいいんだけど、ほとんどの人が思うような点数は取れないよ。
模試の段階ではまだまだ勉強不足の人が多いからね。
科目の多さ
薬剤師国家試験は科目数が多いことが受験生の悩みの種です。
国家試験はざっくりわけると7科目にわかれ、必須、理論、実践と3つのパートに分かれます。
現在の国家試験では2日間かけて7科目、345問が出題されるかなりハードな試験です。
得意科目があれば苦手な科目もあり、どんなに勉強しても点数が上がってこない科目もあるので、焦ってしまう人も多いでしょう。
Mr.Tは有機化学は得意だったけど、病態や法規は大の苦手だったね。
勉強量
勉強量が少ないと思って焦ってしまう人も多いでしょう。
しかし、このタイプには2種類あり「勉強を始めるのが遅くて本当に勉強量が少ない人」と「たくさん勉強していても勉強量が少ないと感じてしまう人」に分かれます。
前者はとにかく勉強量をこなせばいいのですが、後者に関してはどれだけ勉強しても不安が取れることはありません。
満足いく勉強量は人それぞれで、決まった量や時間は存在しないので勉強すればするほど悩んでしまう人が多いです。
勉強量に関しては人それぞれだから、結果が見えないと不安になる気持ちはよくわかるよ。
薬剤師国家試験に受かる気がしない時のメンタル改善法
この章では薬剤師国家試験に受かる気がしない時のメンタル改善法を実体験に基づいて説明していきます。
薬剤師国家試験と向き合う
一度、薬剤師国家試験としっかりと向き合ってみましょう。
国家試験に関する情報や数字などが本当に正しいのか、自分の想像と相違がないのかを確認することで恐怖がなくなります。
難易度・合格率
開催年 | 試験回数 | 合格率 (全体) | 合格率 (6年制新卒) | 合格率 (6年制既卒) |
2013年(H25) | 第98回 | 79.10% | 85.09% | 67.52% |
2014年(H26) | 第99回 | 60.84% | 70.49% | 39.85% |
2015年(H27) | 第100回 | 63.17% | 72.65% | 53.12% |
2016年(H28) | 第101回 | 76.85% | 86.24% | 67.92% |
2017年(H29) | 第102回 | 71.58% | 85.06% | 50.83% |
2018年(H30) | 第103回 | 70.58% | 84.87% | 47.00% |
2019年(H31) | 第104回 | 70.91% | 85.50% | 43.07% |
2020年(R2) | 第105回 | 69.58% | 84.78% | 42.67% |
2021年(R3) | 第106回 | 68.66% | 85.55% | 41.29% |
2022年(R4) | 第107回 | 68.02% | 85.24% | 40.75% |
過去10年間の合格率を見てみましょう。
第99回、100回は60%前半とかなり難易度が高めでしたが、ここ数年は70%前後で安定しています。
合格率に関しては全体の合格率で判断しがちですが、新卒の合格率は第99回、100回以外はどの年も85%前後で安定しています。
新卒であればほとんどの人が受かることを数字が証明しています。
85%の人が受かると考えると少し気持ちが楽になるね。
得意・苦手科目
現状を把握するために、得意科目や苦手科目を確認しておきましょう。
ココがポイント
- 科目数:7科目
- 物理・化学・生物
- 衛生
- 薬理
- 薬剤
- 病態・薬物治療
- 法規・制度・倫理
- 実務
- 問題数:全345問、合格基準は完全相対基準
- 必須問題:90問
- 理論問題:105問
- 実務問題:150問
どの教科が得意・不得意なのか、合格点まで後どのぐらい点数が必要なのかをしっかりと確認しておきましょう。
近年の国家試験の合格点は完全相対基準であり、具体的に何点取れば合格なのかはっきりしません。
しかし、どの年も65%以上(225問)取ればほぼ合格できるので、225問を基準に考えるといいでしょう。
昔は65%以上が合格ラインだったんだ。
相対基準になってしまったけど、65%が一つの基準と考えよう。
足切り
足切りに引っかかることはあまりないですが、大の苦手科目だと引っかかる可能性もあるので確認しておきましょう。
ココがポイント
- 必須問題:各科目3割以上、全体で7割以上
科目 | 問題数 | 合格基準 |
物理・化学・生物 | 15問 | 5問以上 |
衛生 | 10問 | 3問以上 |
薬理 | 15問 | 5問以上 |
薬剤 | 15問 | 5問以上 |
病態・薬物治療 | 15問 | 5問以上 |
法規・制度・倫理 | 10問 | 3問以上 |
実務 | 10問 | 3問以上 |
合計 | 90問 | 63問以上 |
足切りの基準は変わることがあるので、自分が受ける年の基準をしっかりと確認しておきましょう。
Mr.Tが受けた第100回は必須だけでなく、一般問題の足切りもあったのでさらに厳しかったです。
必須問題で足切りに引っかかるようだったら合格は無理だよ。
合格基準の問題数だけ見るとたいしたことないことがわかるね。
不安を吐き出す
今抱えている不安を吐き出しましょう。
一番やってはいけないことは、一人で抱え込んで爆発してしまうことです。
友人や家族など頼れる人に話を聞いてもらったり、愚痴を聞いてもらうだけでもメンタルがすっきりします。
紙などに不安を書き出して、一つ一つ解決していくのも一つの手です。
一緒に勉強している友人がいると愚痴もこぼしやすいよね。
一人で悩まず、友人や家族を頼ろう。
得意科目を勉強する
メンタルが落ち込んでいるときに苦手科目を勉強するのは効率が悪いです。
スラスラ解けずにさらに病んでしまいます。
こんな時は得意科目を勉強して自信をつけましょう。
スラスラ解くことができるので、自信の回復につながります。
一つでも得意科目があるとメンタルが全然違うよ。
圧倒的な武器があると試験に有利だね。
過去の模試や過去問の復習をする
勉強する気が起きない場合は新しいことに手を付けずに、とにかく復習をしましょう。
過去の模試や国家試験の過去問など、自分が勉強したことがある教材で勉強することをおすすめします。
勉強を継続して行っていれば、初めて解いた時より絶対に点数が上がっているはずです。
一生懸命勉強していれば点数が下がることはまずありません。
過去の自分より格段に成長していると感じることで自信を取り戻すはずです。
何度も繰り返すことで知識の定着にも役立つからね。
点数が上がっていることで自信回復にも役立つよ。
自分より下の人を見つける
あまり褒められる方法ではありませんが、自分より順位や点数が低い人を見つけるのも一つの手です。
上記で説明しましたが、新卒では約85%の人が合格します。
ほとんどの人が合格するので、落ちる人を見つける方が難しいのです。
自分より上の人を見てモチベーションを上げるのがいい方法ですが、メンタルが落ち込んでいるときには逆効果です。
自分より下の人を見つけて安心感を得ることで、メンタル回復に役立つ場合もあります。
綺麗事だけで試験に受かるなら誰も苦労しないよ。
薬剤師国家試験の模試の成績は参考程度に
この章では模試の成績のとらえ方について説明していきます。
模試の成績で必要以上に落ち込まないこと
模試の成績は誰しも気になると思いますが、ほとんどの人が自分が思っている点数を取れないので、結果が悪くても必要以上に落ち込む必要はありません。
模試は本番より難しめに、簡単にいい点数を取れないように作られています。
また、模試の時期によってはまだ勉強が間に合ってない人が多く、判定などはあてになりません。
本番前の最後の模試で仮に合格基準点に達していなくても、まだまだ挽回は可能なので落ち込む必要はないのです。
しかし、間違えた問題などはしっかりと理解しておくことが重要なので、復習はしっかりとしましょう。
仮に模試が簡単でA判定を取る人が続出したとするよ。
本番が難しすぎてA判定の人が落ちてしまったらクレームが来るよね。
でも、模試でE判定の人が合格してもクレームはこないんだ。
Mr.Tの統一模試の結果
ここでMr.Tの模試結果を紹介します。
- 1回目:3割
- 2回目:記憶なし(3割から180点の間)
- 3回目:180点台
Mr.Tは研究室が長引いたせいで10月から勉強スタートだったので、1回目はノー勉状態です。
2回目はまだすべての科目を勉強していない状態だったので、模試を受けた記憶はあるのですが点数は覚えていなく、結果は全く気にしていませんでした。
3回目は本番1か月前に結果が出て、基準点である225点に40点も届いていなかったので、さすがに焦り始めました。
模試の結果だけ見るとズタボロですが、本番では合格点に達したので、模試の結果で落ち込みすぎる必要は全くありません。
3回目の結果はさすがに焦ったけど、逆に火が付いてかなり追い込んだ記憶があるよ。
要はとらえ方だね。
薬剤師国家試験に合格した後のことを考えよう
薬剤師国家試験に受かる気がしなく、勉強が滞っている人は合格後のことを考えてみましょう。
人生でこんなに勉強することは国家試験以降ほぼない
薬剤師になる人が多いと思いますが、国家試験並みに勉強することは社会に出てからはそうはありません。
社会に出てからも勉強は必要ですが、自分が必要な勉強を自分で選択してすることができ、「期限」もありません。
資格や会社の試験などのテストを受けることはありますが、国家試験並みの勉強量が必要なテストはそうはないでしょう。
Mr.Tも国家試験の時が一番きつかったね。
今思うと本当に命を削って勉強していた感じがするよ。
卒業旅行・春休み
国家試験が終わると人生最後の長期休みです。
社会に出てからでは大学並みの長期休みを取ることはできません。
卒業旅行などの計画を立てている人も多いでしょう。
楽しいことを考えて国家試験を突破しましょう。
国家試験に落ちたら卒業旅行ではなくなってしまうとお尻に火をつけるのも一つの手だよ。
使い終わった参考書や教科書は買取業者に買い取ってもらおう
国家試験が終わったら、使っていた青本などの参考書や教科書は捨てずに業者に買い取ってもらいましょう。
薬学部の参考書や教科書などは専門書なので価値が高く、新しいものであれば高額で買い取ってもらえます。
買取業者はたくさんありますが、その中でも「メディカルマイスター」がおすすめです。
「メディカルマイスター」は、専門書・医学書・大学の教科書など、専門性の高い分野の書籍を買い取ってくれる買い取り業者です。
買取実績も多く、「Amazonマケプレアワード 2016 カテゴリー賞」も受賞している信頼できる会社です。
5冊以上で送料無料、送るための段ボールを無料でもらえるなどのサポートやメリットも大きいので、使い終わった教科書類は新しいうちにすぐにメディカルマイスターに買い取ってもらうことをおすすめします。
ブックオフなどの古本屋では買取価格が安かったり、書き込みがあると買い取ってもらえないことが多いんだ。
メディカルマイスターは書き込みがあっても買い取ってくれるし、古本屋より高額で買い取ってもらえるよ。
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まとめ:受かる気がしないと思うのは自分だけじゃない
今回は薬剤師国家試験に受かる気がしないと思ってしまった時のメンタル改善法について説明していきました。
改善法をもう一度まとめてみます。
ココがポイント
- 薬剤師国家試験と向き合う
- 不安を吐き出す
- 得意科目を勉強する
- 過去の模試や過去問の復習をする
- 自分より下の人を見つける
薬剤師国家試験に受かる気がしないと思っている人は自分一人ではありません。
合格率が高くても試験の問題が難しく、最初はみんな歯が立たない状態から始まります。
しかし、6年生まで進級できたということは国家試験に受かる素質が十分にあるので、落ち込んでしまったときは自信を回復させることが重要です。
今回紹介したメンタル改善法は、実際にMr.Tが実践したものが含まれています。
当然、Mr.Tも何度も受かる気がしないと思いましたが、その都度メンタルを改善してきました。
試験日が近づくにつれてどんどんプレッシャーが強くなりますが、今回紹介した改善法を参考に自分なりのメンタル改善法を見つけて、見事国家試験に合格してもらえると幸いです。
-
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参考:厚生労働省 公式ページ