薬剤師の国家試験対策や勉強っていつから始めればいいの?
どれぐらい勉強すればいいのかわからないし…
正直、人によって状況が違うから何とも言えないんだ。
でも、早く始めるに超したことはないから、実務実習が終わったらすぐに始めたほうがいいね。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験を受ける人
- 勉強をいつから始めればいいか参考にしたい人
薬剤師国家試験のための対策や、勉強をいつから始めればいいのか不安に思っている人は多いでしょう。
結論から言うと、人によって知識量や地頭、置かれている状況が違うので全員に共通する答えはありません。
5年生の初めからコツコツ勉強している人でも落ちる人はいますし、たった3か月の勉強で受かる猛者もいます。
しかし、早く始めるに超したことはないので、実務実習が終わった時点で少しずつ始め、最新版の青本を購入したら本格的に始めていくのがベストでしょう。
中には卒業研究・卒論発表が忙しく、勉強時間をなかなか取れない人もいます。
実際にMr.Tがそうでした。
Mr.Tは卒業論文を提出し終えた6年生の10月から勉強を開始し、国家試験は合格しましたがかなりキツかったです。
今回はMr.Tの体験談も交えながら、薬剤師国家試験対策・勉強はいつから始めればいいのかを解説していきます。
ココがポイント
- 早い方がいいのは当たり前
- 実務実習が終わった後がベスト
- 卒業論文提出後だとかなりハード
- 先輩のアドバイスは当てにしすぎない
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Contents
薬剤師国家試験対策・勉強はいつから始めればいい?
この章では薬剤師国家試験対策・勉強はいつから始めればいいのかについて説明していきます。
早い方がいいのは当たり前
どんな試験でもそうですが、早く対策するに超したことはありません。
極論を言うと、1年生から対策を初めれば怖いものはないでしょう。
しかし、そんなことをする必要は全くありませんし、もっと大学生活を謳歌したほうがいいです。
どんなに早く始めても5年生の初めからで問題ないでしょう。
4年生の最後にはCBTとOSCE、5年生では実務実習があるからね。
5年生の最初から始めれば、CBTの知識をそのまま使えるからいくらか勉強が楽になるよ。
実務実習が終わった後がベスト
Mr.Tがおすすめするのは、実務実習が終わった後に勉強を始めることです。
実務実習は病院と薬局に行って実際に実習を行いますが、どんなスケジュールでも5年生のうちに終わります。
実務実習中は業務に必要な知識を一生懸命勉強し、国家試験の対策はそこまでしなくてもいいでしょう。
実務実習が終わった後であれば実習で勉強した知識がまだ新鮮なので、薬理や病態などはスムーズに勉強が進みます。
少しでも勉強しない期間があるとすぐに知識が抜けてしまうからね。
知識が新鮮なうちに勉強を始めるのがベストだよ。
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卒業論文提出後だとかなりハード
中には研究室が厳しく、研究中は国家試験の勉強ができない人もいるでしょう。
Mr.Tがこれに該当します。
夏休みをまたいで研究発表、卒論提出だと、本格的に勉強できる時間は半年もない可能性があります。
Mr.Tは10月から勉強スタートだったので、実質5か月弱しか勉強していません。
卒業試験は12月だったので、3か月弱で一通り勉強を終えるかつ卒業試験対策をしないといけなかったのでかなりハードです。
かなりハードだったから、できれば研究が忙しくても少しずつでも勉強を進めておいた方がいいよ。
先輩のアドバイスは当てにしすぎない
先輩からのアドバイスを参考にするのはいいことですが、当てにしすぎないようにしましょう。
まず、4年制卒の薬剤師の言うことは信用できません。
なぜならカリキュラムが全然違い、国家試験の難易度も全然違うからです。
6年制の薬剤師国家試験は97回から開始されましたが、97、98回は比較的簡単でした。
しかし、99回から急に難易度が上がり、99回の合格率は60.84%と*直近10年間で過去最低の数値をたたき出しました。
*95回、96回は例外なのでカウントせず
100回も難易度が上がったといわれましたが、99回で急激に難しくなり受験者がそれぞれ対策をしてきたため、合格率は63.17%とそこまで落ちませんでした。
101回に大幅に易化傾向でしたが、それ以降の合格率は70%前後で安定しています。
Mr.Tは第100回を受験したんだけど、難しすぎて点数調整や不適切問題が多く出たんだ。
自己採点では不合格だった人たちが、点数調整で逆転合格になるということが多い年だったよ。
薬剤師国家試験対策を早めに始めたほうがいい理由
この章では薬剤師国家試験対策を早めに始めたほうがいい理由について説明します。
試験科目が多い
薬剤師国家試験は科目数が多いことが受験生の悩みの種です。
国家試験はざっくりわけると7科目にわかれ、必須、理論、実践と3つのパートに分かれます。
現在の国家試験では2日間かけて7科目、345問が出題されるかなりハードな試験です。
勉強するジャンルは幅広く、得意科目があれば苦手科目もでてくるので、苦手科目を克服するためにも早めに勉強を始めたほうがいいです。
ココがポイント
- 科目数:7科目
- 物理・化学・生物
- 衛生
- 薬理
- 薬剤
- 病態・薬物治療
- 法規・制度・倫理
- 実務
- 問題数:全345問、合格基準は完全相対基準
- 必須問題:90問
- 理論問題:105問
- 実践問題:150問
Mr.Tは有機化学は得意だったけど、病態や法規は大の苦手だったね。
足切りがあるため、捨て科目を作れない
薬剤師国家試験では足切り制度があるため、苦手な科目を捨てることができません。
足切りの基準はどんどん変わってきているので、自分が受ける回数の足切り基準をしっかりと確認しておきましょう。
ココがポイント
- 必須問題:各科目3割以上、全体で7割以上
Mr.Tが受けた第100回は必須だけでなく、一般問題の足切りもあったのでさらに厳しかったです。
全教科満遍なく勉強しないといけないから結構キツイよ。
特に苦手科目の勉強はツラいよね…
単位取得・卒業試験は時期が早い
国家試験は2月ですが、卒業試験は12月や1月、各大学の単位取得のための試験はもっと早いです。
国家試験に照準を合わせていると単位が取れなかったり、卒業試験に受からなかったりなどで留年してしまいます。
各大学のスケジュールをよく確認して、できるだけ早めに対策しておくことが重要です。
単位取得や卒業試験対策がそのまま国家試験対策につながるから、まずはこれらの勉強をしっかりしたほうがいいね。
理想的なスケジュール
実務実習が終わったら少しずつ始める
5年生のうちに実務実習が終わるので、終わったタイミングで少しずつ始めていきましょう。
薬理や病態などの知識が新鮮なので、ここら辺のやりやすい科目から少しずつ手を付けていくと後が楽です。
できれば国家試験の過去問に目を通しておき、傾向をつかんでおけば言うことはないでしょう。
このタイミングではまだ青本などは買わなくてもいいよ。
できれば最新の青本を使いたいから、最新版が発売されたらすぐに買おう。
青本が発売されたら本腰を入れ始める
最新版の青本が発売されたらすぐに手に入れ、手に入れたタイミングで本腰を入れて勉強し始めましょう。
最新版であれば新薬や法律の改定などの変更に悩まされなくて済むので、本気で受かりたいのであれば最新版を購入することは必須です。
大学によっては5年生、6年生の初めから対策をするところもあります。
大学のスケジュールに合わせて各科目を勉強していくといいでしょう。
まだ余裕があるから焦る必要は全くないよ。
大学の単位を落とさないように勉強していけばOK。
基本的には大学の対策にあわせながら過去問
各大学で国家試験対策をするところが多いので、基本的には大学のスケジュール通りに勉強していきます。
この週は物理であれば物理を徹底的に。
時間があれば余れば国家試験の過去問や卒業試験対策も同時に行っていきます。
国家試験より卒業試験のほうが難しい大学もあるから、卒業試験対策が先だね。
9月・10月が勉強をスタートするデッドラインか
天才、地頭がいい人以外は9月・10月が勉強をスタートするデッドラインでしょう。
国家試験は2月ですが、卒業試験は12月や1月に行われるので、それまでに一通り勉強し終えてないと卒業できません。
大体の研究室の卒論提出もこの時期にはどこも終わっているので、終わったらすぐに勉強を始めましょう。
中には2~3か月しか勉強してないという人もいるけど、よっぽどの天才かかなり無理をしたか。
または過去を美化して誇張している人もいるから注意が必要だよ。
4年制時代の国家試験は今では参考にならないからね。
卒業試験・国家試験の過去問は1か月前には終わらせておく
大学の単位、対策が一通り終えると次は卒業試験、国家試験が待っています。
大学の対策が終わり次第、すぐに卒業試験の過去問に手を付けましょう。
Mr.Tが通っていた大学では卒業試験は国家試験と形式が同じなので、今までの大学の対策と過去問を勉強すれば卒業試験と国家試験のどちらの対策にもなります。
卒業試験のほうが難しい大学もあるので、過去問はしっかりと勉強しておきましょう。
復習する時間もあるので、できるだけ卒業試験や国家試験の過去問は早めに手を付け、どんどん復習していくことが重要です。
卒業試験と国家試験のどちらも最低3年分は解いておきたいね。
模試はできるだけ受ける
模試は受けたほうがいいですが、大学で強制されている模試だけ受ければいいでしょう。
統一模試だと9月、11月、1月の3回受けることができます。
それ以外は受ける必要はないでしょう。
勉強をスタートするのが遅い人は9月、11月の模試の点数は一切気にする必要はありません。
これからの勉強計画と苦手分野を知ることに模試を活用しましょう。
模試の点数に一喜一憂する必要はまったくないよ。
落ち込みすぎるんだったら受けないほうがいいね。
Mr.Tの薬剤師国家試験対策スケジュール
この章ではMr.Tが実際に経験した国家試験対策のスケジュールを説明していきます。
10月から勉強スタート
研究室が厳しく卒論提出も長引いたため、10月から勉強スタートです。
10月以前は研究室が忙しかったため、何も勉強していません。
しかし、有機化学の研究室に所属していたため有機化学は得意だったので、国家試験の有機の勉強はほとんどしませんでした。
大学の対策は単位が含まれていたので、この単位を取るために大学のスケジュールに合わせて一科目ごとに勉強を始めていきました。
最初はやる気もあって新鮮な気持ちだったんだけど、すぐに壁にぶつかった感じだったね。
有機化学は得意だったからほとんど勉強せず、他の苦手科目にあてていたよ。
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10~12月はまだまだ余裕があった
上記で早めに勉強すべきだと何度も言ってきましたが、Mr.Tは研究室が忙しくて5~6年生ではあまり遊べなかったので、研究室が終わった瞬間遊びまくってしまいました。
他の人たちは一生懸命勉強していたので誰も相手にしれくず、今までできなかったゲームなどを勉強の合間にひたすらやっていました。
基本的には大学の課題をこなし、青本と領域別問題集をひたすらこなすだけだったのでまだまだ余裕があり、大学の単位も無事取得することができたので問題ないと思っていたのです。
今思えば遊んでないで勉強しておけばよかったと後悔しているよ。
この後に地獄が待っていたからね。
12月の卒業試験でちょっとヤバいと思い始める
Mr.Tが行っていた大学は卒業試験が12月と1月の計2回あり、二つの試験の合計の正答率が65%以上で合格というものでした。
12月の試験で見事に点数が65%に届かず、1月の試験では1回目のマイナスを取り戻すぐらいの点数を取らなければならなくなってしまったのです。
難易度は当然2回目のほうが上なので、ここらへんでちょっとヤバいなと思い始めてゲームをやめました。
卒業試験は追試もあるし、まだまだなんとかなると思ってたんだよね。
卒業試験は合格するが模試は爆死
12月から1月にかけては少し危機感がでてきたので勉強のペースを上げ、ギリギリでしたが卒業試験に合格しました。
この時点ではゲームはやめましたが、まだアニメなどは見ていました。
しかし、その後に受けた統一模試が180点台と、合格基準である225点に40点も足りないという状況。
また、模試が終わったタイミングで国家試験の過去問にチャレンジしてみたのですが、前年の99回が難しすぎてさっぱり解けず。
さすがにこれではヤバいと思い、ここから死ぬ気で勉強し始めました。
1回目、2回目の模試の点数はまったく気にしていなかったけど、最後の模試はさすがにヤバいと思ったね…
ラスト1か月は地獄
勉強をスタートしたのが遅いのにもかかわらず、ずっと遊んでいたツケがここで一気にのしかかります。
国家試験本番のラスト1か月は死ぬ気で勉強しました。
食事、就寝以外はすべて勉強にあて、眠くなったら立って勉強してました。
一人暮らしだったので食事はカップラーメンやカロリーメイトなどでさっさと済ませ、後は勉強勉強。
若かったからこそできた芸当であり、今やったら確実に体を壊しますし、そもそもできません。
このような思いをしないためにも、早めに勉強を始めておいたほうがいいでしょう。
あの時遊んでないで勉強しておけば…
とこれほど思ったことはないよ。
まとめ:早めに始めたほうがいいに決まってる!
今回は薬剤師国家試験対策・勉強はいつから始めればいいのかについて説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 早い方がいいのは当たり前
- 実務実習が終わった後がベスト
- 卒業論文提出後だとかなりハード
- 先輩のアドバイスは当てにしすぎない
人によって置かれている状況が違うので、研究室などで忙しい人はなかなかすぐに勉強を始めることが難しいでしょう。
しかし、青本を手に入れたら一日に1ページでもいいので勉強を進めていくことをお勧めします。
勉強は最初の1週目が一番時間がかかって大変です。
2週目以降は復習になるので、周回するごとにどんどんスピードがあがります。
この周回スピードをどれだけ上げて各科目を勉強していくかがカギになってくるので、事前に少しでも勉強を進めておいた方が後で楽になるのです。
恥ずかしながらですが、Mr.Tの体験談も紹介しました。
みんなが必死に勉強しているときに遊んで、後で地獄を見るという典型的なアホのパターンです。
こうならないためにも、できるだけ早く取り組み始め、メンタルに余裕を持って国家試験本番を迎えるようにしてください。
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