薬剤師の国家試験は領域別だけやれば受かるの?
他の問題集をやってる時間がないし、できれば勉強時間は少ない方がいいよね。
正直、領域別だけではキツイと思うよ。
領域別をメインに勉強して、過去問だけは絶対にやろう。
後は大学の卒業試験対策を並行してやっていけば問題ないよ。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験を受ける人
- 薬剤師国家試験の勉強法を知りたい人
- 薬剤師国家試験は領域別だけで受かるかどうか知りたい人
薬剤師国家試験対策に多くの人が使っている「領域別既出問題集(以下、領域別)」ですが、全部で9冊もあり問題数がたくさんあります。
1冊を1周するだけでもかなり大変で、これを9冊分勉強するとなると気が遠くなる人も多いでしょう。
よくある質問で「領域別だけやれば国家試験に受かるのか」というものがあります。
結論から言うと、領域別だけでは正直キツイでしょう。
国家試験に受かるためには領域別は最低限やらなければならない問題集であり、プラスして過去問をやる必要があります。
後は各大学のカリキュラムに合わせて勉強を進めていき、卒業試験対策をすれば勉強するものとしては十分でしょう。
Mr.Tも領域別と過去問、受けた模試の復習と卒業試験対策だけしかやってないよ。
他の問題集や青本の練習問題とかは一切手を付けなかったね。
今回は薬剤師国家試験は領域別だけでは受かるのがキツイ理由を解説していきます。
ココがポイント
- 問題を覚えてしまう
- 単純に飽きてしまう
- 試験の流れを把握できない
▼国家試験の勉強法については以下の記事をご覧ください。
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薬剤師国家試験の勉強法を徹底解説【ノート不要・領域別メイン】
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Contents
薬剤師国家試験対策は領域別と過去問が必須
この章では薬剤師国家試験で領域別と過去問をやるべき理由ついて説明していきます。
領域別をメインで勉強する
領域別をメインにして勉強を進めていくことをお勧めします。
領域別は良質な過去問を抜粋して作られており、順番通りに解いていくことで国家試験に必要な知識が自然に身に付きます。
問題の前後は似たような範囲なので、関連付けて覚えることができるのもメリットです。
とにかく領域別すべての選択肢を含めて完璧にこなせるようになることが目標です。
問題が連続すると、同じような用語が出てくることも多いんだ。
それだけ重要な用語だってことがすぐにわかるよね。
過去問は腕試しで使う
過去問をメインに勉強することはお勧めしません。
過去問は出題される範囲が飛び飛びなので、関連付けて覚えることができず非効率的です。
年によっては出題されない範囲もあるので、弱点克服のために過去問を使うことはできません。
じゃあ、過去問はどうやって使えばいいの?
領域別をすべて1週したら、どのタイミングでもいいので腕試しで過去問を実際に解いてみましょう。
しっかりと最後まで解き、点数も出します。
プチ模試みたいな感じですね。
一通り勉強すればそれなりに点数を取れるようになりますが、まだまだ合格点には届かないでしょう。
領域別や青本だけだと飽きてしまい、自分の実力の成長具合も目に見えないので、過去問を使ってゲーム間隔で楽しんでやることが目的です。
しかし、一度解いた過去問は領域別と同様、完璧にできるまで繰り返します。
あまりにも正答率が低い問題は飛ばしてかまいませんが、それ以外の問題は反射的に解けるようになるまで何度も繰り返しましょう。
勉強は毎日代り映えがしないからどうしても飽きてしまうんだよね。
過去問を使って点数を出せばゲーム感覚で楽しめるし、自分の成長度合いもわかりやすいんだ。
模試も活用する
大学で強制されている場合が多いかと思いますが、模試を受けて自分の力を確認することも必要です。
自分が今まで勉強してきた成果を数値として確認できるいい機会なので、一通り勉強が終わっていなくてもとりあえず受けておくことをおすすめします。
模試はあくまで模試なので、点数に一喜一憂する必要は全くありません。
自分の弱点やこれからの勉強計画に役立てればいいので、必要以上に落ち込まないようにしましょう。
▼模試の復習法や活用法は以下の記事にまとめましたので、一度ご覧ください。
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薬剤師国家試験の模試の復習法・活用法を徹底解説【勉強法】
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薬剤師国家試験の対策が領域別だけでは厳しい理由
この章では薬剤師国家試験の対策が領域別だけでは厳しい理由について説明します。
問題を覚えてしまう
自分ができるようになるまで領域別を何週でも周回する必要がありますが、周回していくうちに問題自体を覚えてしまうことがあります。
しっかりと内容や本質を理解せずに答えを丸暗記してしまうこともあり、他の問題集では解けないということも稀に発生するのです。
基本的には反射で答えられるようになるのが目的ですが、領域別以外に過去問や模試などで問題形式を変えても正解できるようにアウトプット力を養っていく必要があります。
問題をそのまま覚えてしまっているということは、それだけ勉強したっていう証でもあるんだけどね。
理解できているかどうか不安な人は問題形式を変える必要があるね。
単純に飽きてしまう
勉強は毎日が単調な繰り返しなので、刺激がないと長期間続けることができません。
領域別は重要なエッセンスがたくさん含まれていますが、さすがに領域別だけ勉強していても飽きます。
飽きたら他の教科を勉強してリフレッシュするべきなのですが、それでも飽きます。
なので、過去問を実際に模試形式で解いてみて、自分の点数、実力がどれぐらいアップしたかを確認しながら進めていくことで、少しでも退屈な勉強期間に刺激を与えてやるのです。
思ったより点数が取れたら喜んでさらにモチベーションが上がりますし、あまり期待した点数がとれなかったらお尻に火が付く可能性もあります。
点数が取れなくて落ち込む必要は全くありませんが、実際に点数が出ると多少の感情の揺れが起こるでしょう。
模試も同様ですが、長期間退屈な勉強を続けるためには毎日コツコツやることも重要ですが、刺激を与えてやることも必要です。
点数や結果は諸刃の剣だけど、長期間勉強を続けていくには必須だよ。
悪すぎて落ち込むこともあるけど、それがバネになれば更なるレベルアップを図れるよ。
試験の流れを把握できない
領域別は科目ごとに分かれているので、物理なら物理だけの問題集です。
領域別だけだと試験全体の流れを把握できないので、やはり過去問で演習することは必須になります。
科目ごとの順番、必須、理論、実践。
難しい理論のパートはかなりの集中力が必要です。
模試で体験できますが、その模試対策としても自分で過去問をプレ模試として実際に受けてみることをお勧めします。
6年制の国家試験が始まってからかなりの年数がたっているから、過去問もたくさんあるよね。
自分の得点をグラフにしてみると成長度合いがわかってスランプの時に抜け出す材料になるよ。
領域別に関するよくある質問
この章では領域別に関するよくある質問を紹介します。
一つの科目を集中、並行のどちらがいい?
基本的には並行してやった方がいいです。
大学の単位のために時間がないのであれば一つの科目を集中して行うべきですが、それ以外は複数科目を並行して行いましょう。
どうしても一つの科目だと飽きてしまいます。
どの科目を並行して行うかは自分の得意・不得意や暗記物、理解・計算物で分けて決めるといいです。
一日の最初、やる気がある序盤は苦手科目に取り組み、飽きてきたら得意科目でリフレッシュ。
計算物で頭を使い、飽きてきたら暗記物というふうに、自分のサイクルに合った科目を並行して行いましょう。
Mr.Tは基礎科目は得意で、病態や法規が苦手だったんだ。
だから午前は苦手分野、飽きてきたら得意科目でリフレッシュという感じでやってたよ。
量が多すぎて1冊が終わらない
領域別は数が多く、1冊のページ数も多いため、この悩みは受験者全員の共通事項でしょう。
1週目は初見でやることが多いので、なかなか進まず挫折してしまう人もいます。
領域別を終わらせるコツはすべて覚えようとしないことです。
1週目ですべて覚えることは不可能、忘れて当然というスタンスでサクサク進めていきます。
1週目は問題を解かなくてもいいの?
本格的に解くのは2週目から。
1週目は2週目以降の準備というスタンスで結構です。
領域別を実際に解かず、ただ解説を読むだけでも1週目を終えたころには確実に点数が上がります。
しかし、2週目以降はアウトプットを増やしていかないと点数が伸びません。
複数の科目を並行して進めながら、早めに1週目を終えることを目標としましょう。
2週目以降は解かなくてもいい問題が増えてくるので、サクサク進むようになります。
勉強期間の後半ではやらなくてもいい問題がたくさん出てくるから、1日で1冊は普通に終わるようになるよ。
Mr.Tは国家試験直前の最後の3日間で9冊すべて1周ずつしたよ。
領域別だけだと飽きてしまう
上記でも説明しましたが、飽きてしまったときは過去問で力試しをしましょう。
また、卒業試験対策や大学での課題などやることも多いので、他の問題集に手を付けることはあまりお勧めしません。
苦手科目は青本の練習問題で補強するぐらいで、基本的には領域別をベースに進めていきます。
領域別の勉強する科目を上手く分けて、飽きてしまったら他の科目にどんどんスイッチしてなるべく早く領域別を終わらせましょう。
国家試験本番が近づいてくると「飽きた」なんて言えなくなってくるからね。
本番まで時間があるとどうしてもモチベーションの継続が難しいよね。
何週すればいい?
勉強法でよくある質問ですが、何週すればOKではなくて、できるまで何週でも繰り返します。
よく「最低でも3週はしましょう」といいますが、できる問題を3週したところで全く意味がありません。
また、3周しても解けない問題もあります。
すべての問題を何週もするのではなく、自分がわからない問題、間違えた問題をできるようになるまで何週でも繰り返すのがベストです。
その上で3回連続で正解した問題はもう解かなくてもいいという判断を下し、1周で解く問題数をどんどん減らして周回していくのです。
Mr.Tは何周したかなんて覚えてないぐらい周回したよ。
でも、勉強期間の後半のほうは解かなくてもいい問題がたくさん出てきたから、1日で3冊とかは普通に終わるようになるよ。
どの科目から始めればいい?
大学で課題や単位がある場合は、大学のカリキュラム順で勉強していくといいでしょう。
1番が物理なので、物理から始まることが多いのではないでしょうか。
それ以外の場合でも物理・化学・生物などの基礎科目から始めたほうがいいです。
これらの基礎科目は理解に時間がかかるので、暗記だけでは乗り切れません。
物理は計算、化学は有機化学の勉強に時間がかかります。
実務実習が終わった直後であれば薬理や病態から始めるのもありです。
知識が新しいうちに先に勉強を進めていくと後が楽になります。
また、飽きやすい人は複数の科目を同時に行いましょう。
Mr.Tは有機化学の研究室だったから、国家試験の有機の勉強はほとんどしなくて済んだんだけど、卒業研究の時はめちゃくちゃ勉強したよ。
有機化学を得意にするためにはたくさんの勉強が必要で時間もかかるから、早めに手を付けておいた方がいいよ。
▼有機化学の勉強法については以下の記事をご覧ください。
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薬学部の有機化学が苦手! 有機化学の勉強法や参考書を紹介
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まとめ:領域別だけだと正直厳しい!過去問や模試も上手く活用しよう
今回は薬剤師国家試験は領域別だけでは受かるのがキツイ理由について説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 問題を覚えてしまう
- 単純に飽きてしまう
- 試験の流れを把握できない
あくまでもMr.Tの個人的見解なので、他の勉強法で合格した人からは批判の声もあるでしょう。
しかし、どの勉強法があうかは人によって違います。
過去問をベースにして領域別は苦手分野の補強、領域別は早く終わらせるために奇数・偶数ページに分けて取り組むなどという勉強方法もありますが、一概にどの勉強法が正解かというのはありません。
様々な人の意見を参考に、今まで自分が行ってきた勉強法をミックスさせて自分の勉強法を確立させましょう。
しかし、これだけは絶対に言えるのは、試験範囲が膨大なので思ったより勉強時間が足りなくなるということです。
6年生では卒論発表はもちろん、国家試験の他に大学の単位、対策、卒業試験なども控えているので、なかなか満足に勉強できる人は少ないです。
全部やろうとすると後で後悔することになるので、とりあえずは領域別と過去問を完璧にこなし、時間が余れば青本の練習問題や他の問題集に手を付けるというやり方のほうがいいでしょう。
今回紹介した勉強法が少しでも受験生の方々に役立てば幸いです。
6年制卒の薬剤師はみんな地獄の勉強をこなして国家試験を突破してきてるよ。
Mr.Tも合格できるように応援しています。
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