ムコスタ点眼液を捨てるのがもったいない？値段や薬価は？

ムコスタ点眼って１回使いきりの薬じゃん。

１回の点眼で全部使いきれなくて捨ててるんだけど、もったいなくない？

取っておいたりはできないの？

Mr.T

気持ちはわかるけど、ムコスタ点眼には防腐剤が入っていないから点眼液の細菌汚染が不安なんだ。

一度封を切った薬は余っても捨てるべきだよ。

ムコスタ点眼液UD2％は、主にドライアイの症状によく出される薬です。

一般的な目薬とは違い、二次汚染防止の保存剤を含有しない、1回使い捨ての無菌ディスポーザブルタイプの製剤でもあります。

使うときは１本で両目に点眼可能なのですが、どうしても余ってしまい、捨てるのがもったいないと思う人が多いでしょう。

取っておいて次回分に回したいと思う気持ちはよくわかるのですが、結論から言うと一度封を切って使い終わったものはすぐに廃棄すべきです。

一度封を切ったムコスタ点眼は細菌汚染の可能性があり、どんなにきれいに使って保管していても細菌汚染のリスクは高まります。

目が細菌に感染すると最悪失明という可能性もあるので、どんなに可能性が少なくても注意するに越したことはないのです。

以上で簡潔に説明しましたが、今回はムコスタ点眼液の二次感染の危険性や値段・薬価について解説していきます。

＼無料で使える／

ムコスタ点眼液を捨てるのがもったいない？

この章ではムコスタ点眼液を捨てるのがもったいないと思う理由や対処方法ついて説明していきます。

１回では使いきれずに余ってしまう

ムコスタ点眼は通常、1回1滴、1日4回点眼します。

両目に点眼するとなると1回２滴で済むので、残りはすべて捨てることになってしまうのです。

量で計算してみると、１本0.35mLで１滴が0.05mLだとすると、１本で７滴使える計算になり、５滴分余ってしまうことになりますね。

Mr.T

Mr.Tも実際に使ってみたことがあるけど、１本で７滴使えたから、５滴は捨てることになったよ。

使い終わった点眼液はすぐに廃棄すべき

封を開け、使い終わった点眼液は取っておくことはせずにすぐに捨てましょう。

もったいないと思う気持ちは十分にわかるのですが、ムコスタ点眼には防腐剤が入っていないので、二次汚染の方が怖いです。

いくらきれいに使っていると言っても点眼の先がまつげについたり、目に見えないゴミやほこり、細菌やウイルスが部屋の中に漂っている可能性もあります。

サランラップに包んで保管しているという人もたまに見かけますが、そのサランラップは本当にきれいなのでしょうか。

サランラップには滅菌や除菌効果は一切なく、ただ単に物を包んでいるだけです。

完全に密封する効果はないので、やはり一度封を切ったムコスタ点眼は再度使わずに捨てるべきなのです。

Mr.T

「１日ぐらい平気でしょ。」と思う気持ちはわかるんだけど、すべての患者さんの保管や部屋の状況が違ってくるから、取っていおいてOKとは絶対に言えないんだ。

完全に滅菌された部屋できれいに使うのであれば取っておいても問題ないけど、そんな部屋存在しないよね。

防腐剤が入っていないので二次感染の可能性も

上記でも説明しましたが、ムコスタ点眼は防腐剤が入っていないため、二次感染の恐れがあります。

通常の点眼薬であれば防腐剤が入っているため、医療用の点眼液であれば開封後１か月は使うことができます。

しかし、点眼液の先端がまつげについてしまうとそこから細菌が感染する恐れもあるので、使用を中止して新しいものを使ったほうがいいでしょう。

Mr.T

防腐剤が入っているドライアイの治療薬もたくさんあるんだけど、それぞれ作用の仕方が違うんだ。

患者さんの症状によって処方される薬が違うんだよ。

▼開封後の目薬の使用期限については以下の記事をご覧ください。

ムコスタ点眼液の値段・薬価

この章ではムコスタ点眼液の値段・薬価について説明します。

薬価

１本が27.20円なので、１本で７滴使えるとなると１滴約3.9円になります。

ということは２滴で済むのであれば、使っている値段は約7.8円、捨てている値段は19.5円となってしまいますね。

値段

１か月あたりムコスタ点眼には上記の金額を費やしていることになります。

３割負担であれば薬代だけで1000円弱となりますね。

このうち半分以上は捨ててしまっているので、もったいないと思う気持ちはよくわかります。

しかし、医師や薬剤師に内緒で１本の点眼液を使いまわしても、日数からバレてしまうのでやめておきましょう。

医師や薬剤師は処方された量と処方日数をしっかりと確認しています。

残薬があるのであればしっかりと決められた回数を点眼していないか、使いまわしているということになってしまうのです。

Mr.T

多くもらいすぎても使わなくなると結局捨ててしまうだけだし、効果がないと判断されると他の薬に変更されてしまう可能性もあるんだ。

だから、医師や薬剤師に嘘をついたり、内緒で使いまわしたりすることはやめようね。

まとめ：使いきれなかったムコスタ点眼は即廃棄！

今回はムコスタ点眼液の二次感染の危険性や値段・薬価を説明してきました。

以下に内容をまとめます。

もったいないという気持ちはよくわかりますが、人間の体の中でも重要な器官である目に何か障害が出る方が怖いです。

99％安全でも、残りの１％に危険がある可能性があるのであれば、やはりムコスタ点眼を使いまわすのはやめるべきでしょう。

メーカーや医師・薬剤師も使いまわさないように指導しているのに、自己判断で二次汚染しても結局は自分の責任になってしまいますし、自分が一番苦しむことになってしまいますよ。

Mr.T

やっぱり目の病気は他の病気より怖い。

最大限の安全性を考慮すべきだよ。

薬局での待ち時間を減らしたい人へ

「医薬品」の関連記事

1. 【2022年度版 処方日数制限一覧】 処方日数制限がある医薬品をまとめてみた
2. 【クラバモックスの溶かし方】分包したら大惨事！ 分包品のクラバモックスの調剤方法について
3. 酢酸亜鉛の配合比率？ 『亜鉛華軟膏』と『亜鉛華単軟膏』の違いについて徹底解説
4. 【オグサワ処方】オーグメンチンとサワシリンの併用療法について徹底解説～なぜアモキシシリンが重複？～
5. 【ボナロン経口ゼリー】噛んだり溶かしたらダメ？ ボナロン経口ゼリーの飲み方について徹底解説

Mr.T

以下の記事もご覧ください。

• 「医薬品」のカテゴリー一覧