こんにちは。Mr.Tです。
今回は夏の甲子園、第100回大会で大活躍した金足農業について振り返ってみました。
金農旋風。
▼振り返ってみた理由はこちらの本を読んだから。
金農(かなのう)旋風とは
金農旋風とは
金農旋風(かなのうせんぷう)は、2018年8月に行われた第100回全国高等学校野球選手権記念大会における秋田代表・金足農業高校の快進撃と、それに伴う社会現象である。
2018年の第100回全国高等学校野球選手権記念大会において、秋田代表として出場した秋田県立金足農業高校が数々の劇的な試合展開によって快進撃を続けた。金足農業が「公立の農業高校」であることや金足農業の選手全員が「地元出身」であったこと、甲子園大会での対戦校が全て「甲子園常連校」として全国的に有名でありかつ甲子園大会決勝進出の実績を持つ「私立高校」であったことなどが、金農旋風を巻き起こす要因となった。「金農」は金足農業の通称である。
出典:wikipedia
金農旋風はなぜ起きたか?
2018年の夏に行われた第100回全国高校野球選手権大会。
北大阪代表の大阪桐蔭高校が優勝し、史上初・2度目の春夏連覇を成し遂げました。
この年に大阪桐蔭からは4人のプロ野球選手が誕生しました。
メチャクチャ強かった。
スターばかりだったし。
前評判通りの優勝でした。
しかし、この大会の目玉は優勝した大阪桐蔭ではなく、「金農旋風」という社会現象まで起こした「金足農業高校」でした。(以下、金農)
エースの吉田君が強豪校を相手に決勝まで一人で投げ切り、最後に力尽きる。
まるでアニメのような展開。
特に準々決勝の近江戦でのサヨナラ2ランスクイズは過去100回大会の中でも歴史に残る試合になったのではないでしょうか。
国民のほとんどが金農を応援していました。
その理由をこの本にはこう書かれています。
高校野球のファンは物語に弱い。そこへいくと金足農業は物語の宝庫だった。「公立」「北国」「田舎」「九人」「地元」「農業」「ワル」。売れる映画や漫画の作り方の教則本に載っていそうなキーワードばかりだ。
出典:金足農業、燃ゆ
なるほど。
ROOKIESがすぐに出てくるな。
金足農業、燃ゆ
今回紹介した本の 「金足農業、燃ゆ」 では、金農の本質が描かれています。
あなたが抱いている、金農のキラキラしたイメージをぶっ壊した内容の本です。
第100回大会で大活躍した金農ですが、翌年は地方予選で負けています。
やはり吉田君という大スター選手がいたからこそ甲子園決勝まで行けたのだと思います。
金農の練習や指導方法は完全な時代錯誤。
現代の最先端の科学技術や指導方法とはかけ離れている完全な昭和基質。
意味があるかどうかわからない伝統。
それに疑問を抱かない。
なぜなら
「それが金農だから。」
この一言なんですよね。
もはや宗教。
本の中でもこのように書かれています。
外部の人間がとやかく言う資格はないのですが、今までの成功体験からそれを選手に押し付ける。
時代も変わり、様々な事柄は発展しているのに時が止まったまま…
個人的にはあまり好きではないんですね。
選手と共に指導者も成長しなくてはいけない。
自分の成功体験を押し付けてもそれが万人に当てはまるとは限りません。
これは社会に出て、自分が指導する立場になっても同様だと思います。
もし、金農のやり方が正しいのであれば全国の高校が真似をするはずです。
そして、常に甲子園に出場しているはずです。
しかし、秋田県勢は第1回大会で準優勝し、それ以来の準優勝だったそうです。
約100年の間、甲子園で勝てていないということです。
Mr.Tが言いたいことはわかりますよね…
しかし、金農を見て熱狂したのもまぎれもない事実です。
Mr.Tは、甲子園で目の前の相手に対してがむしゃらに向かっていく金農に心を打たれました。
彼らの甲子園でのプレーに心を打たれたのであって、その背景にある時代錯誤な練習や考え方には共感はできない。
あくまで個人の考え方の一つです。
批判的な記事になってしまいましたが、読み物としてはとても面白かったです。
ページ数はボリュームがありますが、読みやすいのでサクサク読むことができます。
各選手へのインタビューも所々にあり、あの時の熱戦を再度呼び起こしてくれます。
「金農のことをもっと知りたい」
「懐かしいなぁ。あの夏をもう一度」
と思う人はぜひ読んでみてください。
自分の息子は絶対に金農には入れたくないなと思ったMr.Tでした。
対象者
- 金農のことをもっと知りたい人
- 高校野球ファン
- 金農のウラ側を知りたい人
- 昭和の野球スタイルが大好きな人
「金足農業、燃ゆ」 では、金農の本質が描かれています。
あなたが抱いている、金農のキラキラしたイメージをぶっ壊した内容の本です。
金農の練習や指導方法は今の時代では考えられない完全な時代錯誤。
現代の最先端の科学技術や指導方法とはかけ離れている完全な昭和基質。
意味があるかどうかわからない伝統。
しかし、それに疑問を抱かない球児たち。
金農の本質とウラ側を知れる一冊となっています。
ココがポイント
- 金農のウラ側を知れる
- 甲子園を活躍できた理由が分かる
- ページ数が多いが読みやすい
- 球児の成長のストーリーが楽しめる
- 2018年の甲子園を振り返ることができる
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