こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬理学・作用機序についてのオススメ本を紹介します。
薬理学・作用機序。
薬学部で勉強する科目数はとても多いですが、その中でも薬理学がメイン中のメインです。
薬が体内でどのようにして効果を発揮するのか、現在使っている薬の作用機序はどのようなものなのかを学ぶ学問です。
薬理学・作用機序は理解するのが難しいですが、わかると薬の効き方や働き、相互作用などが予測できるようになり、楽しくなります。
しかし、Mr.Tは学生時代、薬理学はとっても苦手でした…
有機系の研究室でしたし、基礎系の方が点数を取れていたので…
それでも避けては通れませんので頑張って勉強しました。
しかし、あれだけ勉強したのにも関わらず、現場に出て数年、知識はほぼ飛びました。
現場ではあまり使う機会がないからです。
トランスポーター、リガンド、イオンチャネル、受容体、受動拡散、アゴニスト…
あなたは説明できますか?
Mr.Tにとっては復活の呪文にしか見えません。
作用機序に関しても必要最低限のことしか頭に残っていません。
わからなければその場で調べて解決します。
例えば降圧剤が出た患者さんに対しての説明は
「血圧を下げる薬です」
と説明する人がほとんどでしょう。
詳しく作用機序を説明することは稀だと思います。
しかし、ACEからARBに変更、作用機序が違う降圧剤の追加などでは患者はなぜ変更・追加されたのか疑問に思います。
そんな時に作用機序を理解していなければ説明することができません。
今回は薬理学・作用機序について復習しようということでオススメ本を紹介します。
薬剤師国家試験対策参考書 青本 薬理5
対象者
- 薬理学を学びたい人
- 現役薬剤師
- 薬学生
- 作用機序がよくわからない人
薬理学・作用機序を学ぶにはこれが最強です。
なぜなら、薬剤師であれば誰しもが勉強してきたからです。
青本でなくても構いません。
黒本や虹本?などの自分が使っていた参考書を使えばOKです。
一度勉強してきたので思いだすのも容易なはずです。
新しい薬理学の参考書を買うより、一度勉強した参考書の方がはるかに思い出しやすく、効率もいいです。
Mr.Tは国家試験が終わったその日に捨ててしまいましたが…
後輩の青本を見て捨てなきゃよかったと後悔しています。
ココがポイント
- 薬剤師なら誰でも一度は勉強しているので復習に最適
- 学生にもわかるように説明
- 問題もついているのでアウトプットに最適
新しい薬も出ているので、薬学生だけでなく薬剤師も数年に一度は青本に目を通してみるのもいいでしょう。
新人が入ってきたときに使っていたものを見せてもらうと買わなくて済むでしょう。
Mr.Tの国家試験の回顧録はこちらの記事から⇩
【薬剤師国家試験体験談】第100回薬剤師国家試験の体験記
マンガでわかる薬理学
対象者
- 薬理学を学びたい人
- 現役薬剤師
- 薬学生
- 作用機序がよくわからない人
実習中の薬学生に薬理学・作用機序を現場の薬剤師が説明するシステムです。
マンガなのでとてもわかりやすく、イラストも多くてオススメです。
薬理学を勉強し始めの薬学生にもわかるように書かれています。
薬理学・作用機序について詳しく学べるので、現役の薬剤師にもオススメです。
Mr.Tの薬局もベテランさんがいるのでオススメしたところ好評でした。
ココがポイント
- 薬理学を基礎から詳しく学べる
- わかりくい、つまずきやすいポイントをしっかりと解説
- マンガなので想像しやすい
- 薬理学が理解できれば薬のことを深く知ることができる
そもそも上記でも書いたトランスポーターやら何やらはベテランの薬剤師は勉強していないんですね。
まだまだ薬理学に関して解明が進んでいなかった時代なのでしょうがないです。
そんな方たちも一度薬理学の基礎の基礎を勉強してみてはどうでしょうか。
はじめの一歩の薬理学 第2版
対象者
- 薬理学を学びたい人
- 現役薬剤師
- 薬学生
- 作用機序がよくわからない人
THE 教科書という感じですね。
イラストも多く、カラーなのでとても見やすいです。
解説もわかりやすいのでじっくり読みこめばかなりの力になるでしょう。
しかし、ボリュームがあり、文字もたくさんあるので最初から全部読もうとするのはやめましょう。
気になるところ、知りたいところ、面白そうなところから読むのがオススメです。
最初から全部読もうとすると挫折します。
Mr.Tは一度挫折しました…
文字が多いので…
気になる時に読む、辞書的な感覚で読むのがオススメです。
ココがポイント
- 薬理学のポイントを効果的に学べる
- カラーイラストでわかりやすい
- 全12章で構成され、役立つ情報が満載
まとめ
今回は薬理学・作用機序についてのオススメ本を紹介しました。
理解すれば面白いのですが、理解するまでが大変なイメージがあります。
投薬も、作用機序がわからなければ患者さんにわかりやすく薬の説明をすることができません。
薬理学の基礎は抜けがちですが、作用機序はしっかりと勉強しておいた方がいいでしょう。
薬が変更・追加になったときにバタバタ慌てなくてすみます。
新人の頃は毎日新しい薬に出会い、その都度調べて勉強してきましたが、慣れてきてある程度知識やスキルがついてくると勉強しなくなります。
薬以外にも数字やマネジメント・売り場づくりに関してなど、学ばなければいけないことがたくさんあり、どうしても薬を勉強する時間が少なくなってしまいます。
「あれ?何だっけ?」
と思った時がチャンスです。
その都度知識を整理し、思い出すことで忘れにくくなっていくので継続的に学んでいきましょう。
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