こんにちは。Mr.Tです。
今回は薬剤師超初心者・新人用にMr.Tの薬の勉強法を紹介します。
薬剤師超初心者 or 新人。
今回の記事は薬剤師の超初心者・新人へ向けた記事です。
こんな方におすすめ
- 新卒1年目
- 中途で薬剤業務は未経験
- ブランクがあり、復帰に自信がない人
以上の方が対象です。
薬局業務を始めたばかりだと薬のことがさっぱりわからず、何から勉強していいかわからない人が多いと思います。
薬のことがわからなければ投薬はもちろん、処方監査もできないので面白くない。
薬局側としては戦力になりません。
まぁ、それは初心者としては当然のこと。
指導する側もきちんとそこら辺のことは理解していると思います。
だからこそ、薬のことを必死に勉強しなければなりません。
でもでも、何から、何を勉強すればいいかがわからない超初心者が多いと思うので、今回は実際にMr.Tが超初心者の時に行った勉強法を紹介していきます。
ちなみにMr.Tは新卒1年目の5月中旬~下旬ぐらいに初めて調剤室に入れてもらい、7月には一人薬剤師に駆り出されました。
9月からは週一固定で一人薬剤師。
10月からは完全な一人薬剤師です。
そうです。 ゆっくりしている暇はないのです。
直に教えてくれる先輩はいません。
ドラッグストアでは薬剤師不足・新店をガンガン作っているため、一人薬剤師が自然と多くなり、一日の処方箋枚数が少ない店舗に新人が駆り出されることが多いのです。
前置きが長くなりましたが、ゆっくり勉強している時間はないので、まず一人でできるように最低限の薬の知識を入れられるような勉強法を紹介していきます。
深い知識は後でゆっくり勉強すればいいのです。
一人薬剤師のメリット・デメリットについて徹底解説【ワンオペ】
Contents
その日触った薬を勉強する
調剤業務を始めたばかりの頃は初めて触れる薬がほとんどでしょう。
「この薬は何の薬なのか?」
と思うことがほとんど。
この何故というのが能力が伸びるポイントです。
人間は疑問に思ったり、感情が動いたりする時の記憶の定着率がいいのです。
興味がない参考書を1ページ目から順番に読んでいくような勉強法は非常に効率が悪い。
しかも、薬局によってよく出る薬は違ってきます。
降圧剤は処方される頻度が多いですが、小児科で降圧剤が処方されることはあまりないでしょう。
その日に触った薬を理解できるまで毎日勉強すれば現在いる薬局での知識は問題ないですし、実際に処方されている薬なので興味もわくでしょう。
薬局でよく出る薬のリストをもらう
その日に出た薬を勉強し、ある程度慣れてきたら薬局でよく出る薬のリストをもらい、1番から順に勉強していけば現在いる薬局での知識は問題なくなるでしょう。
たまにしか出ない薬はベテランでも忘れます。
忘れたらまた勉強しなおせばいいのです。
取り敢えず戦力になるために、今いる薬局でよく出る薬を勉強しましょう。
添付文書での勉強は×
先輩薬剤師はよく添付文書をくれます。
「添付文書あげるから勉強しといてね」
はい、添付文書では絶対に勉強しません。
紙の山が溜まるだけです。
添付文書は確かに知りたい情報が書かれていて、Mr.Tも今でもよく見ますが超初心者にはオススメしません。
なぜなら何が重要なのかパッと見てわからないから。
例えばリクシアナの添付文書には「効能又は効果」の欄に
- 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
- 下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
膝関節全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術
と記載されています。
はっきり言って超初心者にはわけが分かりません。
患者さんに説明する時に上記のような言葉を使っても理解してもらえません。
「血液サラサラの薬です。」
まず、これを覚えればいいのです。
難しいことは基礎がしっかりしてから後付けで全然問題ないです。
患者さんにわかりやすく伝えることが先決です。
「この薬(リクシアナ)は虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制に使われる薬で…」
疾患や薬の知識がない患者さんにこのような説明をしたら患者さんは二度と来なくなるでしょう。
副作用の項目についても副作用はたくさんあり、どの項目が重要でどの項目をしっかりと伝えなければいけないのかがパッと見てわかりません。
起こる確率が低い重大な副作用ばかり患者さんに伝えると怖がって薬を飲んでもらえないでしょう。
Mr.Tが超初心者だった頃の勉強法
- 参考書を1ページ目から読むな
- その日触った薬を勉強する
- 薬局でよく出る薬のリストをもらう
- 添付文書での勉強は×
「じゃあ、どうやって勉強すればいいんだ?」
と思う人がほとんどでしょう。
実際にMr.Tが超初心者だった頃の勉強法を以下に紹介します。
薬剤情報提供書を使う
投薬する時に患者に薬剤情報提供書を用いて投薬すると思います。
これが非常に使えます。
知識がない患者さんにもわかるように説明されているからです。
- 「降圧剤」→「血圧を下げる薬です」
- 「塞栓症の発症抑制」→「血液をサラサラにし、血管内で血液が固まって生じる疾患を予防する薬です」
このような説明であれば患者さんもわかりやすいでしょう。
あくまでも患者用ですが、超初心者に関してはとても使えるものです。
Mr.Tもその日に投薬したり、気になった薬は薬剤情報提供書をコピーして持ち帰って勉強してました。
もちろん、個人情報の問題もあるので患者さんの名前は塗りつぶすなども必要ですのでご注意を。
くすりのしおりを使う
とても役に立つサイトがあります。
くすりのしおりというサイトです。
このサイトも薬剤情報提供書と似たような文書を作成しており、ネットで誰でも簡単に検索・閲覧できます。
薬局・家でも簡単に調べられ、重要な情報が簡潔に書かれているので非常に重宝しています。
薬剤情報提供書は薬局でしか出せませんが、くすりのしおりは家でも見ることができるので家で勉強したいときに最適です。
くすりのしおりのURL:https://www.rad-ar.or.jp/siori/
メディクイックブック
Mr.Tはメディクイックブックという参考書を使っていました。
かなり分厚く、1000ページ以上もあるので1べージ目から順に読んでいくようなことは絶対にしません。
これは辞書です。
わからない時に調べるものだと思っています。
大抵、1ページから2ページで薬の情報が簡潔にまとめられているので、その薬の要点をつかみやすいです。
患者さんにコピーして渡すことも著者が許可しているので、わかりやすい文章で書かれています。
服薬指導関係の参考書を使う
Mr.Tが超初心者の時に使っていたのが以下の2冊。
薬効別 服薬指導マニュアル
「患者インタビュー」虎の巻
薬の情報はもちろん、患者さんにどのように説明すればいいのかも書かれているので実践向きです。
- その薬は何の薬なのか
- どのような注意事項があるのか
- 患者さんにどう説明すれば伝わりやすいか
まずこの3点を抑えるために、服薬指導関係の参考書を活用しましょう。
深い知識が必要になったら
ある程度基礎知識を入れたら、そこから後は自分で勉強法を見つけましょう。
添付文書、インタビューフォーム、今日の治療薬、治療薬マニュアル…
などなど、王道の資料・参考書も当然使いますし、興味がある参考書を買って勉強するのもいいでしょう。
処方解析の参考書を読むのもオススメです。
医師の処方意図がわかるようになります。
Mr.Tは活字が苦手なのでイラストや漫画系がどうしても多くなってしまいますが、知識が頭の中に入るのであればどのような参考書でも問題ないと思っています。
Mr.Tが実際に読んで使えると思った参考書は随時図書館の方でリンクを貼っていきたいと思います。
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図書館
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まとめ
今回紹介した例はあくまでMr.Tが実際に行ってきた勉強法です。
添付文書信者もたくさんいるので反論も多いでしょう。
しかし、添付文書で勉強するのはMr.Tには向いてなかった。
それだけです。
勉強法に正解なんて無いと思っています。
自分にあう勉強法を自分で見つけるしかない。
国家試験を受かってきたあなたなら、今更自分がどういうタイプの勉強法があうかがまったくわからないなんてことはないでしょう。
Mr.Tのようにイラストや漫画から入るのか、活字だけでOKなのか、参考書は1ページ目から最後まで読み切れるタイプなのか、興味がないことでも苦しまずに学習できるタイプなのか…
色々なタイプがあると思います。
それぞれ自分に合った勉強法を早く見つけ、超初心者を早く抜け出して
「君、ホントに新人?」
と言われるように頑張りましょう。
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