医薬品

赤チンはなぜなくなった?赤チン・マーキュロクロム液の代替品について徹底解説

2020/12/19(土)

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赤チンはなぜなくなった?赤チン・マーキュロクロム液の代替品について徹底解説

 

「赤チン」って昔の薬で今はもう売ってないよね。

なんでなくなったの?

代替品はある?

 

Mr.T

赤チンは現在では製造が終了しているから手に入らないよ。

製造中止になった理由は「もっといい薬ができた」ことと、「水銀の危険性による問題」からなんだ。

代替品としてヨーチンや白チン、ポビドンヨードがあるね。

 

こんな方におすすめ

  • 赤チンの代替品を知りたい人
  • 赤チンがなぜなくなったかを知りたい人

 

赤チン、マーキュロクロム液は昔からある殺菌・消毒液で、年配の方たちにはいまだに根強い支持を得ています。

 

私は使ったこともないし、見たこともないんだけど…

 

昭和の時代は爆発的な人気を誇った赤チンですが、最近では新しい薬が出たことによってあまり使われなくなり、水銀の危険性による問題で製造を中止することになったため、若い人は見たこと、聞いたことがない人が多いでしょう。

 

いまだに「赤チンはどこ?」と聞かれることが多いのですが、店頭で手に入れることはほとんど不可能に近く、ネット通販で在庫を探すしか手に入れる方法がありません

 

赤チンの代替品としては「ヨーチン」や「白チン」、「ポビドンヨード」があります。

 

以上で簡潔に説明しましたが、今回は赤チンの代替品と赤チンがなくなった理由について説明します。

 

  ココがポイント

  • 赤チンは赤色をした殺菌・消毒液
  • 刺激が少なく、効果は弱め
  • 年配者にはいまだに根強い人気がある
  • 新薬の出現、水銀の危険性による問題で製造中止になった
  • ヨーチンや白チン、ポビドンヨードが代替品として使われる

 

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赤チン・マーキュロクロム液の概要

 

この章では赤チンの概要について説明します。

 

赤チン・マーキュロクロム液とは

マーキュロクロム液の俗称が赤チンです。

 

ケガなどをしたときに殺菌・消毒液として使います。

 

水溶液なので刺激は少ないですが、殺菌力は弱めです。

 

マーキュロクロム液は水銀化合物であるため、水銀中毒の危険性や公害問題から製造が中止になりました。

 

 

なぜ赤チンと呼ばれる?

赤チンに対してヨーチンと呼ばれるものがあります。

 

ヨーチンとは希ヨードチンキの俗称であり、ヨードをエタノールに溶かしたもので赤チンと同じく殺菌・消毒液として使われます。

 

ヨーチンの方が殺菌力が強く、刺激が強いです。

 

ヨーチンは褐色であり、マーキュロクロム液は赤色なので、ヨーチンに対して赤チンと呼ばれるようになりました。

 

赤チンはなぜなくなった?

2017年8月に発効された水俣条約(水銀を使用した製品の製造、輸出入を規制する国際条約)により、原料の輸入ができなくなったことが製造中止の一番の理由でしょう。

 

また、2019年5月には「日本薬局方(国が定めた医薬品の規格基準書)」から赤チンが外されたことにより、パッケージやラベルを作り直す必要が出たのでほとんどの業者が製造中止を決定しました。

 

昭和の時代ではよく使われていた赤チンですが、現在では白チンの方が有名です。

 

マキロン」と言えばたいていの人が知っているのではないでしょうか。

 

白チンの方が赤チンより様々な点でメリットがあります。

 

以上の理由から赤チンはどんどん使われなくなってしまい、最後には製造中止ということになったのです。

 

Mr.T

日本薬局方から外されるということは、薬として認めてないということになるからね。

効果は変わらないけど、使われない薬はどんどんなくなっていくんだ。

 

赤チンの代わりになるもの(代替品)は?

クエスチョン

 

この章では赤チンの代替品について説明します。

 

  代替品

  • ヨーチン
  • 白チン
  • ポビドンヨード

 

ヨーチン

上記でも出てきましたが、殺菌・消毒液としてヨーチン(希ヨードチンキ)が使えます。

 

殺菌力が強く、刺激が強めです。

 

 

白チン

マキロン」と言えば誰でも知っているでしょう。

 

塩化ベンゼトニウムや塩化ベンザルコニウムの水溶液である白チンも殺菌・消毒液として赤チンの代わりになります。

 

現在ではこの白チンの方がヨーチンや赤チンよりも主流になっています。

 

 

ポビドンヨード

ポビドンヨードとは、ポリビニルピロリドン(PVP)とヨウ素の複合体です。

 

ヨーチンにもヨウ素が含まれているのですが、ヨーチンはエタノールにヨウ素を溶かしているため、皮膚への刺激が強くしみてしまうというのが欠点でした。

 

この欠点を改善したのがポビドンヨードであり、PVPを使うことで皮膚への刺激を和らげてくれます

 

医療機関でも頻繁に使われる成分であり、ドラッグストアでも簡単に手に入れることができます。

 

 

Mr.T

白チンかポビドンヨードがおすすめだよ。

ヨーチンは刺激が強くてしみてしまうからね。

後は好みの問題だね。

 

まとめ

まとめ

 

今回は赤チンの代替品と赤チンがなくなった理由について説明してきました。

 

以下で今回のポイントをもう一度まとめます。

 

  ココがポイント

  • 赤チンは赤色をした殺菌・消毒液
  • 刺激が少なく、効果は弱め
  • 年配者にはいまだに根強い人気がある
  • 新薬の出現、水銀の危険性による問題で製造中止になった
  • ヨーチンや白チン、ポビドンヨードが代替品として使われる

 

時代が進むにつれて需要がなくなって来たため、今では店頭で見る機会はほとんどありません。

 

しかし昔ながらの薬で、いまだに高齢者の方は赤チンを求めてやってくる人も多いです。

 

今では赤チンより効果があって安全な薬が多いので、白チンやポビドンヨードを使ったほうがいいでしょう。

 

Mr.T

売ってないものはしょうがないからね。

傷薬は他にもたくさんあるから、自分の好みのものを使おう。

 

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Mr.T

以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:懐かしの「赤チン」、ついに市販品1社のみに 製造も2020年で禁止 最後の赤チン製薬会社が語る思い - ねとらぼ (itmedia.co.jp)

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