こんにちは。Mr.Tです。
今回は医薬品の区分と効果の違いについてです。
要指導・第一類医薬品。
OTC(一般用医薬品)には区分があります。
その中でも要指導・第一類医薬品の2種類は特殊です。
薬剤師がいない店舗では販売することができません。
「薬剤師から説明を受けなければ買えないのだから強い薬のハズ…」
「自由に買えないほど怖い薬なの…」
要指導・第一類医薬品はお客さんが自由に手に取ることができないように陳列しなければいけません。
例えば鍵付きのガラスケースの中やレジカウンターの後ろなどです。
これらの薬は定義上、副作用・相互作用などの項目で安全性上特に注意を要しなければいけない薬です。
以上の理由からお客さんは要指導・第一類医薬品は効き目が強く、怖い薬かもしれないという誤解が生じてしまいます。
今回はそのような誤解を解くため、要指導・第一類医薬品のカラクリを説明します。
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医薬品の区分
ココがポイント
- 要指導医薬品
- 第一類医薬品
- 一般用医薬品(指定第二類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品)
以上のように分類されます。
医薬品の分類についての詳しい説明はこちらから⇩
【OTC医薬品の分類】ロキソニンSは薬剤師がいないと買えない? 医薬品の分類について徹底解説
要指導・第一類医薬品は効きがいい?危険?
要指導・第一類医薬品だからと言って効き目がいい、危険であるとは限りません。
要指導・第一類医薬品は以下のようなものもあります。
- スイッチOTC:医療用医薬品から一般用医薬品に移行して間もなく、一般用医薬品としてのリスクが確定していない薬
- ダイレクトOTC:医療用医薬品としての使用経験がない一般用医薬品
上記の医薬品は原則3年間販売された後、安全性に問題がなければ一般用医薬品に移行されます。
一般用医薬品に移行するということは区分が変わるということです。
区分が変わっても薬の効果や安全性が変わることはありません。
確かに要指導、第一類医薬品は使い方を誤ると副作用が出やすい薬ですが、中には第二類、第三類医薬品よりも効果が弱い薬があることも事実です。
代表的なものはアレルギーの薬です。
2020年現在、クラリチンEX・アレグラFXジュニアは第一類医薬品ですが、数年前までは要指導医薬品でした。 数年後には第二類医薬品に区分が移る可能性もあります。
*P.S. 2021年12月現在、クラリチンEX・アレグラFXジュニア共に第二類医薬品に区分が変更されました。
現在販売されているアレグラFX(大人用)も初めは要指導で第一類に移行、第二類に移行という歴史があります。
一般的にアレルギーの薬は第一世代の抗ヒスタミンの方が強いです。
例えばMr.Tの薬局では第一世代の抗ヒスタミンの商品では「エスタック鼻炎カプセル12」の売上が上位に来ます。
この薬は「プソイドエフェドリン塩酸塩」と第一世代の抗ヒスタミンの「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が主要な成分で、効き目が他の薬に比べて強いですが眠気も出てしまうデメリットもあります。
それに比べてクラリチンEXやアレグラFX、アレジオン20などは第二世代の抗ヒスタミンが含まれています。
第二世代の抗ヒスタミンの特徴として、効き目は第一世代の抗ヒスタミンより弱いですが眠気が出にくいというメリットがあります。
病院でも最初は第二世代の抗ヒスタミンが処方されることが多いです。 仮に症状が3の力であれば効果が4の力があればいいので、最初から10ぐらいの効き目がある薬を使う必要はないですよね?
しかも第二世代の抗ヒスタミンは眠気が出にくいというメリットがあります。
なので第一世代の抗ヒスタミンで効かないからといって要指導・第一類の医薬品に変えても効果は期待できません。
ちなみにクラリチン、アレグラ、アレジオンは処方薬の第二世代の抗ヒスタミンの中で効果は最弱クラスです。
しかし、処方量ではトップクラスに入ります。
まとめ
ココがポイント
- 要指導、第一類医薬品だからと言って効き目がいい、危険であるとは限らない
- 区分が変わることがある
- しっかりと薬剤師・登録販売者に症状を説明し、違いを理解する
普通に考えれば薬剤師がいないと買えない薬は効果が強く、危険という認識を持ってしまうことは理解できます。
しかし、上記で説明した通り、区分に関しては様々な仕組みがあるので一概に強い・危険だと断定することはできません。
しっかりと薬剤師・登録販売者の説明を聞き、適切な薬を選ぶようにしましょう。
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