医薬品って副作用とかあるじゃん。
なんか頻繁に「コラボ」とか「限定」とか見かけるんだけど、使って大丈夫なの?
好きなアニメとかとコラボしてるとどうしても気になるんだよね。
一般的に市販の商品でコラボしている薬は、そこまで危険な成分が入ってないから大丈夫だよ。
けど、成分によっては使ってはいけない人もいるから、薬剤師や登録販売者に確認した方がいいよ。
ドラッグストアでは様々な商品が販売されており、頻繁にコラボ商品や限定品が販売されています。
好きなキャラクターとコラボしている商品があれば、誰でも足を止めて見てみますよね。
普段薬を使わない人でも、コラボの力によってその商品を知ってもらえるという力は物凄く、コラボ商品はいつもの商品より売れます。
限定品も同様に、日本人は「限定」という言葉に弱いので、限定品はよく売れます。
このように売上を上げるために、ドラッグストアや販売会社が共に様々な工夫を凝らして商品を販売しようとします。
今回はコラボ商品と限定品について、ドラッグストアの裏側も説明していきます。
*コラボのことをタイアップという場合もあり、厳密にはタイアップなのですが、今回は「コラボ」で話を進めていきます。
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Contents
コラボや限定品で売上に効果はあるのか?
確実に効果があります。
医薬品でコラボする商品はそこまで体に害があるものは少なく、誰でも使えるような薬とコラボします。
多いのは目薬や栄養ドリンクですね。
普段は棚から消えることがない商品も、コラボすると消えることがあります。
また、問い合わせの電話も多くなります。
OTC(市販薬)は成分や効き目が似たようなものが多いので、迷ったらコラボしている商品を手に取る確率が高いです。
(そのコラボがお客さんの好みに合致すればの話ですが。)
コラボ商品や限定品を買ってもらい、
「使い心地が良かったので次回からも継続して使おう」
という人も多く、商品の知名度を上げるためには有効な施策なのです。
OTCの接客でも
「どっちがいいんですか?」
と聞かれることが多いよ。
比較しても、正直ほとんど変わらない商品もあります。
そんなときは値段やパッケージなどで差別化するときもありますが、おまけなどがついてくることが多いのでコラボ商品や限定品をおすすめしやすいです。
コラボ商品・限定品のメリット
コラボ商品・限定品のメリットを説明します。
売上が上がる
上記でも説明しましたが、売上は確実に上がります。
普段、その商品を使っていない人でもコラボを目当てに購入する人が多く、新規顧客の獲得が見込めます。
知名度が上がる
こちらも上記で説明しましたが、会社や商品の知名度をアップさせるためにコラボを行っています。
普段はその商品を使わない、または同じような内容の商品で他社の商品を使っている場合は自社に引き込むことができます。
話題性を作れる
「●●とコラボする!」
という話題を作ることで、商品に興味を持たせることができます。
普段、人は興味が無いものに対してまったく情報が入ってきません。
いくらこの商品がいいですよとアピールしても、その良さが伝わらないのです。
しかし、コラボすることで話題を作ることができ、そのコラボに反応してくれれば商品のことも知ってくれる機会が生まれます。
イメージのアップ
コラボ内容によっては会社や商品のイメージアップに繋がることがあります。
既に固まってしまったブランドイメージをコラボによって刷新し、新たな顧客を獲得できる可能性も広まります。
「なんか固そうな商品(会社)だなー。」
と思っていても、かわいいキャラクターとコラボすると印象が変わるよね。
コラボ商品・限定品のデメリット
基本的にはメリットの方が多いのですが、店員にとってはデメリットもあります。
以下でデメリットを紹介していきます。
品出し・前出しなどのメンテナンスが面倒
コラボや限定品は、パッケージが違うことが多いです。
アニメなどとコラボして、パッケージの表面にデカデカとアニメキャラが載っているイメージができると思います。
また、JANコードが違うこともあるので注意しましょう。
コラボや限定品が店舗に入荷されると、当然ですがこれらの商品を店頭に並べなければなりません。
元からあった商品を一度棚から撤去し(あるいは棚の奥の方に押し込む)、コラボ・限定品を前面に並べて目立たせなければなりません。
量が多ければ多いほどこの作業が面倒になります。
会社や店舗の方針にもよりますが、基本的には使用期限などは考えず、コラボ・限定品を先に売り切ってしまうことが多いです。
コラボ・限定品は、売り残ってしまうと処理が面倒になるんだよね。
▼品出し・前出しに関する記事は以下からご覧ください。
おまけが大きいと並べるのが面倒
おまけがついてくることもあります。
いつもの商品 + おまけで幅を取るわけです。
当然、陳列棚に入らないこともあります。
目薬のコラボで目薬ケースがついてくると、目薬 + ケースで高さが倍になることもあり、陳列棚にどうやって入れるか頭を抱える人も多いでしょう。
目薬とドラクエのコラボで、スライムの目薬ケースがコラボしたときは思わず買ってしまいました。
いつもは使わないメーカーの目薬だったのですが、ドラクエは好きなので。
このようにおまけにつられて購入する人も多いです。
電話対応などの問い合わせで忙しくなる
「いつ入ってきますか?」
「まだ在庫はありますか?」
「取り置きはできますか?」
などなど、お客さんからの問い合わせで忙しくなりやすいです。
コラボ商品であれば数多く入ってくることが多いのでそこまでトラブルになることはないのですが、限定品に関してはトラブルになる確率が高いです。
いつ入ってくるか・いつ店頭に並ぶかなど、お客さんに正確な情報を伝えることができない場合もあります。
いつ販売するかぐらい教えてくれてもよくない?
お店側にも色々と事情があるの…
教えたいのはやまやまですが、販売会社や本部から口止めされていることもあります。
「●月○日の▲時に販売開始」だと告知すると、お店に人が並んで大パニックになることもあるのです。
販売会社の戦略や大人の事情も絡んでくることもあるので、店員にはどうすることもできないことがあるのです。
ドラッグストア・調剤薬局のクレーマー・迷惑客・患者をまとめてみた
売れ残ると処分が面倒
コラボ商品すべてが人気があるとは限りません。
中には売れ残ってしまうものもあります。
先ほどの「品出し・前出しなどのメンテナンスが面倒」でも説明したように、コラボ商品は使用期限に関わらず先に棚に並べて売り切ってしまいたいです。
いつまでも残っているとコラボ商品と既存の商品が混ざってしまい、在庫管理が面倒になってしまいます。
また、既存の商品は返品できるのに、コラボ商品では返品できない場合もあります。
売れ残ってしまうと廃棄を待つしかない商品も出てくるのです。
▼廃棄や返品に関する記事は以下からご覧ください。
転売される
コラボや限定品は一定の時期にしか販売されないため、その時期を過ぎると手に入れることができません。
この機会を狙って大量に購入し、転売する人もいるのが事実です。
「さっき店頭に並べたばかりなのに、もうなくなってる…」
ということもあります。
そのために個数制限を設けたりもするのですが、個数制限をすると高い確率でクレームやトラブルが起こるので店員は大変…
中には理性を持たないお客さんもいるので。
転売目的はリスクが高すぎるからダメだよ。
中にはポスターなどの販促物を転売する人もいます。
ポスターやPOP、おまけなどは販売されていないため、希少価値が高いので高く売れる為です。
しかし、これらの転売は絶対にやめた方がいいです。
というか、絶対にダメ。
詳しくは言えませんが、リスクが高過ぎ、店員が転売してバレたときにはクビが飛びます。
商品の万引きはもちろん犯罪ですが、中にはPOPなどの販促物を盗んでいく人もいるんですよね…
「商品じゃないから別にいいだろ!」
と開き直るヤツもたまにいますが。
商品ではなくても販促物は「店舗の所有物」なので、勝手に持って帰ってはいけません。
売り場を目立たせて売上アップ!
コラボ商品や限定品のメリット・デメリットは理解して頂けたと思います。
売上アップにもつながりますが、デメリットも多いです。
コラボ商品や限定品が店頭に入荷したら、とにかく売り場を目立たせてお客さんにアピールすることが重要です。
専用のPOPや什器が販促物として送られてくることが多いので、うまく活用して大々的にアピールしましょう。
お客さんのほとんどがコラボや限定品のことを知りません。
いくらいいコラボ、いい限定品が入ってきても、お客さんに認知してもらえなければ購入してもらえません。
コラボや限定品は売上を上げるチャンスでもあるので、売り場作りに力を入れましょう。
手書きPOPやアイキャッチなどを使うのも有効です。
▼手書きPOPに関する記事は以下からご覧ください。
コラボや限定品をゲットする方法
100%確実ではないですが、コラボや限定品をゲットしやすくする方法はあります。
以下で説明していきます。
ドラッグストアの店員に聞いてみる
直接でも電話でもいいですが、店員に聞いてみましょう。
バイトやパートはほとんどの人が答えられない可能性が高いですが、売り場の担当者や店長などの責任者はいつ入荷するか知っている可能性が高いです。
大抵、コラボや限定品はいつ入荷してくるか、いつ店頭に並べればいいのかの指示が本部から来ます。
責任者であれば知っていないとまずいので、聞いてみるのが早いです。
しかし、上記でも述べた通り、販売会社や本部から口止めされている可能性もあるので確実に答えてもらえるかどうかはわかりません。
店員に直接聞くことは結構ハードルが高そうですが、電話での問い合わせは意外に多いですよ。
店舗をはしごする
地域によって、コラボ商品や限定品が入荷する日が違うことがあります。
また、入荷しているのにもかかわらず、店員が店頭に並べていないこともあります。
店員に聞くのが早いですが、中にはきちんと理解していない店員も多く、他の店舗にはある可能性もあります。
責任者がしっかりと理解しておらず、近隣の店舗には商品が並んでいるのにこの店舗には並んでないということは多いです。
伝達ミス、販売する気が無い、責任者がポンコツ…などなど理由は様々ありますが。
知り合いのドラッグストアの店員にお願いする
この手法は結構使われます。
コラボ商品であれば数があるので、何個かまとめ買いすることも許されます。
知り合いのドラッグストアの店員にお願いして取っておいてもらうことも可能です。
しかし、限定品は個数に限りがあるのでこの手法は使えないでしょう。
責任者や担当者からストップがかかります。
あくまでもこれらの商品は店頭に来てくれたお客さん用のもので、店員用の商品ではありませんので。
朝から並ぶ必要もある
販売日がわかれば、朝から並べば手に入る確率は高いでしょう。
特に限定品の争奪率は凄まじいです。
ドラッグストア側からするとあまり並んでほしくはないのですが…
Mr.Tが経験した中で一番すごかったのは、安室奈美恵さんの化粧品の限定品でした。
朝から長蛇の列ができ、駐車場に自分の車が止められず、なかなか出勤できない…
軽く恐怖を感じましたね。
まとめ
ドラッグストアでのコラボ・限定品について説明してきました。
ノーマルの商品に比べて色々と苦労があるのがおわかり頂けたと思います。
メリットも多いですが、デメリットも多いのです。
購入する上で一番大切なのは、医薬品の場合、自分の体に合わない薬は買わないようにすることです。
コラボやおまけにつられて自分の症状にはあわない医薬品を購入してしまう人も多いので注意が必要です。
実際に、子どものかぜ薬でおまけの人形につられて、自分には合っていない症状のかぜ薬を買おうとしたお客さんを止めたこともあります。
特に薬剤師や登録販売者は医薬品の販売に責任を持たなければなりません。
コラボや限定品に関わらずですが、医薬品の販売には細心の注意を払って販売するようにしましょう。
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