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赤ちゃんにハチミツはダメ!? ハチミツが乳児(1歳未満)に禁忌の理由を徹底解説

2021/3/09(火)

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Mr.T

こんにちは。Mr.Tです。
今回は乳児とハチミツの関係について説明します。

 

ハチミツ。

甘くておいしいですよね。

ハチミツには様々な用途があります。

  • パンケーキにかけたりなどの食品に使う
  • 粉薬に混ぜて子供に飲ませる(薬の味を甘味でごまかすため)
  • 咳や口内炎にも効果があると報告がある

などなど。

しかし、ここで問題になってくるのが、1歳未満にはハチミツは禁忌だということです。
(禁忌とは絶対に飲ませてはダメということ。)

なぜあんなに甘く、幅広く使われているハチミツが1歳未満には禁忌なのでしょうか?

 

今回はハチミツが1歳未満に禁忌の理由を説明していきます。

 

ハチミツが1歳未満に禁忌の理由

ハチミツが乳児に禁忌の理由は、「乳児ボツリヌス症」をおこす可能性があるからです。

免疫が未発達な1歳未満の乳児がハチミツを摂取すると、「乳児ボツリヌス症」を起こす可能性があります。

「乳児ボツリヌス症」では

 

  • 便秘
  • ほ乳力の低下
  • 元気の消失
  • 泣き声の変化
  • 首のすわりが悪くなる

 

などの症状が現れることがあります。

原因はボツリヌス菌です。

 

ハチミツは自然から採取された食品なので、土壌や水たまりに広く生息するボツリヌス菌が混入している恐れがあります。

少量の菌であれば免疫によって排除されますが、1歳未満の乳児では腸内細菌や免疫機能が未発達な状態です。

そのためボツリヌス菌を排除できず、体内でボツリヌス菌が増殖してしまい、乳児ボツリヌス症という中毒症状を起こす恐れがあります。

 

ボツリヌス菌は熱にきわめて強い芽胞の状態になっているため、120℃で30分間の湿式除菌でなければ確実な殺菌ができません。

つまり、家庭で加熱調理をしてもボツリヌス菌を殺菌することができないということです。

国内産のものが安全との情報もあるようですが、基本的には国内産のものもダメです。

 

ハチミツの効能・効果

咳に対しての効果

ハチミツが咳に効くメカニズムは明らかになっていませんが、効果があるとの報告があります。

明確な基準はありませんが、風邪による夜間の咳に対しては就寝前30分前に10gを摂取した際の効果が報告されているので基準にしてみましょう。

多く取りすぎても副作用はないので問題はありません。

 

口内炎に対しての効果

口内炎に対して効果があるとの報告があります。

しかし、ハチミツをそのまま口内炎に塗ることはオススメしません。

塗っても甘くて舐めてしまうのと、刺激性が強いからです。

「レビオ」というハチミツが含まれている口内炎の塗り薬もあるので、こちらを使いましょう。

 

 

ハチミツを使うときの注意点

上記で述べたように、ハチミツは風邪の咳や口内炎に対して効果があるとの報告があります。

一説によるとデキストロメトルファンという咳止めの成分と同等の効果があると報告した論文もあります。

値段が安く、副作用もないので使ってみてもよいのですが、上記で述べたように1歳未満の乳幼児には禁忌です。

また、糖分の取りすぎや虫歯にも注意しましょう。

 

まとめ

  • ハチミツは1歳未満の乳幼児には禁忌
  • 1歳未満の乳幼児にはボツリヌス菌に対する耐性がない
  • 咳や口内炎にも効果があるとの報告がある

 

ハチミツは甘いので薬に混ぜて飲ませる人が多いですが、乳児には絶対に食べさせてはいけません。

上記で述べた通り、乳児には禁忌です。

知らなかったでは済まされない、重大な事故に発展する可能性があり、実際に事故が起こっています。

乳児に服薬指導する時に必ずハチミツは使用しないように伝えた方がいいでしょう。

 

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Mr.T
以下の記事もご覧ください。

 

参考文献:

  1. ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。
  2. OTC医薬品の比較と使い分け

 

5

 

対象者

  • 薬剤師・登録販売者などのOTC業務に携わる人
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