こんにちは。Mr.Tです。
今回はOTC医薬品の分類についてです。
OTC医薬品の分類。
OTC(一般用医薬品)で販売されているロキソニンSシリーズ。
2021年現在、飲み薬のロキソニンSシリーズと貼り薬のロキソニンSシリーズが販売されています。
飲み薬は第一類医薬品、貼り薬は第二類医薬品に分類されています。
購入したことがある人はわかると思いますが、第一類医薬品は薬剤師がいないと購入できません。
購入するのにも薬剤師と対面販売で、様々な質問に答えないと販売してもらえません。
非常に面倒ですね…
正直、薬剤師側も面倒なんですよ…
アレグラFXとロキソニンSの貼り薬が第二類医薬品になったときは、世の中の薬剤師は歓喜の声をあげたのではないでしょうか?
さて、上記では第一類医薬品や第二類医薬品という言葉が出てきましたが、OTCで販売されている医薬品には区分があります。
ココがポイント
- 要指導医薬品
- 第一類医薬品
- 指定第二類医薬品
- 第二類医薬品
- 第三類医薬品
以上のように分けられます。
何がどう違うのか、今回は医薬品の分類について解説していきます。
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OTC医薬品の分類
そもそもOTCとは?
OTCは、医師から処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラッグストアで購入することができる医薬品です。
大きく分けて要指導医薬品と一般用医薬品に分けられます。
Over The Counterの頭文字をとって、”オーティーシー”と呼ばれています。
OTC医薬品の分類
医薬品分類 | 対応者 | 説明義務 | 販売個数 | 購入者が使用者であることの確認 | インターネット、 郵便等での販売 | |
要指導医薬品 | 薬剤師 | 対面で書面での情報提供 (義務) | 1個 | 義務 | × | |
一般用医薬品 | 第一類医薬品 | 規定なし | 規定なし | 〇 | ||
指定第二類医薬品 | 薬剤師 または 登録販売者 | 努力義務 | ||||
第二類医薬品 | ||||||
第三類医薬品 | 規定なし |
*表が切れてたら横にスクロールしてください。
要指導医薬品
OTCの中では使い方を誤ると一番危険な医薬品です。
薬剤師がいないと販売できず、購入者が使用者本人、販売個数は1個のみとなります。
なので、
「代理で家族の分を買いに来た」
「複数欲しい」
などは認められていません。
また、インターネットや郵便などでの販売も認められていません。
- スイッチOTC:医療用医薬品から一般用医薬品に移行して間もなく、一般用医薬品としてのリスクが確定していない薬
- ダイレクトOTC:医療用医薬品としての使用経験がない一般用医薬品
以上のようなものが要指導医薬品となります。
原則3年間販売された後、安全性に問題がなければ一般用医薬品に移行されます。
購入者が直接商品を手に取ることができない場所に保管しなければいけません。
第一類医薬品
副作用、相互作用などの項目で、安全性上、特に注意を要するものです。
薬剤師がいないと販売できませんが、購入者は代理でも可、販売個数に制限はありません。
しかし、常備を目的とした購入は認められてはいないので一度に大量に買うことはできません。
具体的な個数は決まっていませんので、各薬剤師の裁量にゆだねられます。
また、インターネットや郵便などでの販売も認められていません。
購入者が直接商品を手に取ることができない場所に保管しなければならないという決まりもあります。
例
- ロキソニンS
- H2ブロッカー
- 毛髪用薬
指定第二類医薬品
副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するものです。
第二類医薬品の中に含まれますが、安全性では指定第二類の方が第二類医薬品より注意が必要です。
情報提供場所から7m以内に陳列しなければいけません。
危険度は
要指導>第一類>指定第二類>第二類>第三類
となります。
指定第二類医薬品以下は、薬剤師がいなくても購入することができ、薬剤師との対面販売は必要ありません。
気軽に買えるものです。
例
- 咳止め
- 鎮痛剤
第二類医薬品
副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するものです。
第二類医薬品の中で特に注意が必要なものが指定第二類医薬品となります。
例
- 風邪薬
- 解熱・鎮痛剤
- 胃腸・胃痛鎮痙薬
第三類医薬品
副作用、相互作用などの項目で、第一類、第二類医薬品に該当しないもの全般です。
医薬品の中では一番安全な部類に入ります。
例
- ビタミン剤
- 整腸剤
- 消化薬
まとめ
ココがポイント
- 要指導 > 第一類 > 指定第二類> 第二類 >第三類の順番で危険度が高い
- 分類ごとに購入者や販売個数などに決まりがある。
ドラッグストアは薬剤師がいる所といない所があります。
どこへ行っても薬剤師がいるわけではありません。
また、薬剤師がいる時間でないと要指導医薬品と第一類医薬品は販売できないので、営業時間にも注意です。
ドラッグストアが営業していても、薬剤師が休憩や帰ってしまった後では購入できません。
以上の点を考慮して安全に、適切に薬を服用しましょう。
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