こんにちは。Mr.Tです。
今回は一包化加算の料金についてです。
一包化加算の料金。
一包化する為には医師の指示がないと基本はできません。
保険適用で一包化するには更に一包化加算の基準を満たさなければなりません。
何でもかんでも一包化をすることはできないのです。
自費でやるという手もありますが。
そこで、患者さんが一包化するにあたって気になるのが料金。
こちらから一包化を提案するにもパッと料金を答えられる人は少ないと思います。
日数によっても違ってくるので。
今回は一包化加算の料金についてまとめてみました。
あくまで目安ですのでご了承を。
Contents
一包化加算とは?
そもそも一包化加算とは何でしょうか?
一包化加算とは
2剤以上の内服薬又は1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算として、当該内服薬の投与日数に応じ、次に掲げる点数を所定点数に加算する。
イ 42日分以下の場合 投与日数が7又はその端数を増すごとに34点を加算して得た点数
ロ 43日分以上の場合 240点
まず、この要件を満たしていないと保険は効きませんので、一包化加算が算定できるかどうか処方せんをしっかりと確認しましょう。
もっと詳しく
料金表一覧
R3.10月現在
調剤報酬点数表(令和2年4月1日施行)を参考
日数 | 点数 | 自費 (10割) | 3割 | 2割 | 1割 |
1~7日 | 34点 | 340円 | 102円 | 68円 | 34円 |
8~14日 | 68点 | 680円 | 204円 | 136円 | 68円 |
15~21日 | 102点 | 1,020円 | 306円 | 204円 | 102円 |
22~28日 | 136点 | 1,360円 | 408円 | 272円 | 136円 |
29~35日 | 170点 | 1,700円 | 510円 | 340円 | 170円 |
36~42日 | 204点 | 2,040円 | 612円 | 408円 | 204円 |
43日以上 | 240点 | 2,400円 | 720円 | 480円 | 240円 |
あくまでも目安です。
最終的に患者さんに請求する金額は、10円単位になるように下一桁を四捨五入します。
1円単位では請求できません。
一包化加算以外の点数もすべて合計した金額を四捨五入するため、下一桁を切り上げるか切り捨てるかは、すべての計算が出ないとわからないのです。
表を見ると、処方日数7日分・3割負担は102円となっていますが、実際には102円分払うことはありません。
最終的な計算で
・切り上げで110円プラス
・切り下げで100円プラス
のどちらかになります。
多少の誤差があることは覚えておきましょう。
お助けアイテム
一包化をするとき、シートから薬を取り出すときに大活躍するアイテムです。
硬くて取り出しにくい錠剤や、力を入れるとつぶれてしまうカプセルを取り出すときに便利です。
まとめ
今回は一包化加算の料金についてまとめました。
患者さんに説明する時に参考になれば幸いです。
はっきりいってMr.Tは一包化はキライです。
割に合わない。
同じ28日分でも錠数が違えば仕事量は全然違う。
43日分も99日分も同じ料金。
3割負担で料金MAXでも720円。
分包紙分の料金はもらえない…
意味がわからない。
労力に対する対価がおかしい。
誰がどう決めたかわからないけど、薬剤師の仕事が軽視されているとしか思えない。
だから一包化はやりたくないんですよね。
時間もかかるし。
一包化は全部自費でもいいとも思うんですが。
あなたはどう思いますか?
保険の関連記事
- 【公費一覧】 公費の一覧と複数の公費の優先順位についてまとめてみた
- 【自賠責・薬局】自賠責の処方箋の受付・レセプトの対応方法について徹底解説
- 【医療機関コード】医療機関コードの検索方法・番号の意味を徹底解説
- 【公費・自己負担上限額管理票】公費の自己負担上限額管理票の種類について徹底解説
- 【公費のトラブル】公費の自己負担上限額管理票に指定医療機関以外の記載があった時にどうする?
参考文献: 別表第三 調剤報酬点数表 厚生労働省