ドラッグストアの品出しや前出しって具体的に何をやっているの?
仕事内容はきつい?
品出しは、店頭に商品を出して並べる作業。
前出しは、商品が売れて奥に引っ込んだ状態を手作業で前面に出す作業のことだよ。
慣れてしまえばそんなに難しくない作業だけど、重い商品を運ぶときは結構きついかもね。
ドラッグストアでは品出しと前出しという仕事があります。
ドラッグストアだけでなく、コンビニやスーパーなどの小売業、商品を陳列しているお店は品出しと前出しが必ずあります。
品出しと前出しは単純で非常に簡単な仕事なので、誰でもできます。
単純だからこそ、何も考えないで仕事をする人が多いです。
考えながら、意識しながら仕事をすることで他人と差をつけることができます。
今回は品出しと前出しの内容・やり方のコツと他人と差をつける働き方について説明します。
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Contents
品出しとは
品出しとは、店頭に商品を出して並べる作業です。
商品を売り場に並べるだけの単純な作業なので、誰にでもできます。
しかし、商品棚への陳列の仕方やレイアウトなどを考えて品出しをする場合もあります。
品出しの目的
品出しの目的は、常に店頭に在庫がある状態を作るためです。
商品が店頭に無ければ商品が売れることはありませんし、店舗に在庫があっても品出しをしなければいつまでたっても店頭に商品が並びません。
店舗の営業形態によりますが、朝の開店前や開店と同時に品出しを行う店舗が多いです。
前出しとは
前出しとは、商品が売れて奥に引っ込んだ状態を手作業で前面に出す作業です。
非常に簡単な仕事です。
前出しの目的
前出しの目的は、商品を見やすく、手に取りやすい状態を維持することです。
商品が引っ込んでいると、お客さんが商品があるかどうか気づきにくくなるというデメリットがあります。
また、商品を取るために棚の奥まで手を伸ばすことに抵抗があるお客さんもいます。
前出しをしないと、結果的に売上の損失に繋がってしまいます。
簡単な仕事ですが、非常に重要な仕事なのです。
品出し・前出しのやり方・コツ
上記で説明した通り、品出しは店頭に商品を出して並べる。
前出しは商品が売れて奥に引っ込んだ状態を手作業で前面に出す。
やる作業はこれだけなので誰にでもできます。
しかし、この単純な作業でも人によってスピードが違い、差がつきます。
できるだけスピーディーにこなせるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
商品の場所・在庫の場所を覚える
商品の場所を覚えないと仕事ができません。
また、在庫の場所も覚えておかないと、いざ仕事をしようとしても探すのに時間がかかり、非常に効率が悪いです。
最初は慣れていないので探すのに時間がかかりますが、慣れてくると段々
「あの商品はここだな」
とわかるようになってきます。
最初はおおまかなカテゴリーを覚えるようにしましょう。
「医薬品はここで、塗り薬はここのコーナー」
「キッチン用品はここで、サランラップはここ」
など、大きなカテゴリーの場所を覚え、中、小と細かく分けて覚えていけば自然と体が動くようになります。
初めて見る商品を品出しするときも
「あそこら辺のコーナーにありそうだな」
と、わかるようになります。
最初はカテゴリーを意識して覚えるようにしましょう。
オリコンや段ボールを用意する
品出しや前出しをするときには期限が近いものを前面に出す決まりがあります。
期限が近いものを後ろに置いてしまうと、売れ残ってそのまま廃棄になる可能性が高くなることは誰でもわかるでしょう。
いざ、商品を陳列しようというときに棚に商品がある場合は、一度商品を棚から取り出し、新しい商品を奥に、期限が近い商品を前面に陳列しなければなりません。
そのときに、
「棚から一旦取り出した古い商品をどこに置いておきますか?」
商品の量が少なければ手に持ったままで作業できますが、量が多かったり、サイズが大きいとどこかに一旦置いておかなければなりません。
もちろん、商品なので床に置くのはNGです。
商品の避難場所はオリコンの中か、段ボールの中か上にしましょう。
陳列棚の上でも大丈夫ですが、最後に入れ忘れのないようにしなければなりません。
オリコンは重ねられるし、台車の上に乗せてしまえば移動も楽だよ。
どのカテゴリーから手を付けるか順序を決める
ドラッグストアの売り場は広く、端から端までかなりの距離があります。
何も考えずにあっちへ行ったり、こっちへ行ったりすると無駄な時間を使うだけでなく、非常に疲れます。
どのカテゴリーから仕事をすれば効率的に行えるかを考えましょう。
慣れてくるとオリコンの中身や段ボールを見た瞬間に、どこのカテゴリーの商品かがすぐにわかるようになります。
「このように動けば移動距離が少ないから効率的だな」
「商品の量から考えて、こちらから手をつければ早めに終わりそうだな」
など、自分なりに計画を立てたり、工夫をすると効率的に動けるようになります。
品出し・前出しが遅い?
「仕事が遅くてなかなか終わらないんです…」
という相談がありますが、慣れてしまえば誰でも早くこなせるようになるので心配はいりません。
最初はやはり商品の場所がわからないのが遅い原因です。
仕事で毎回品出し・前出しを行っていれば嫌でも覚えます。
そこまで気にする必要はないでしょう。
商品の場所を覚えたのにまだ遅いという人は少し工夫をしてみましょう。
上記のようにオリコンを使ったり、計画を立てて仕事をしたりすると違ってくるでしょう。
一つ一つの作業を見直して、どの作業が遅いのかを考えてみるのもいいでしょう。
品出しや前出しは何も考えずにできるため、頭を使わない人が多いです。
目の前にある商品をとにかく片付けるだけでは効率が非常に悪いです。
以上で紹介したコツを参考にして、計画や戦略を立てて仕事をすれば他の人とは違うステージに立てるでしょう。
品出し・前出しをしないとどうなる?
品出しは基本的にその日に終わらせなければなりません。
運送会社からトラックで商品が運び込まれますが、その時にオリコンという箱に商品が入れられて運ばれてきます。
このオリコンを返却する必要がありますし、品出しを放っておくと店頭に出ていない商品とオリコンで店舗が圧迫します。
運ばれてきた商品はその日に全て片付けるのが基本です。
前出しは店舗によりますが、力を入れていない店舗も多いです。
特に従業員の人数を絞っている店舗や、機械で自動発注をしている店舗に多い印象があります。
従業員の人数が少ないとレジや接客に時間を取られ、前出しする時間が取れません。
発注には大きく分けて以下の2種類があります。
- 手動発注:店員が商品を見ながら人力で発注をする
- 自動発注:機械にあらかじめ商品を登録し、何個以下になったら何個発注するなどと機械が勝手に発注をする
機械による自動発注だと、万引きされたときに気づかない、売り場をメンテナンスする機会がなくなるなどでやはり前出しがされず、売り場が汚くなってしまうことが多いです。
穴だらけの汚い売り場を見ると購買意欲が下がりますよね。
自動発注は楽ですし時間の節約にもなるのですが、どの商品が売れているという実感がわかないので、初心者は最初は手動発注や品出し・前出しなどで商品が売れている実感を持った方がいいです。
品出しと前出しで他人と差をつける方法
品出しや前出しは簡単な仕事なので、バイトやパート、新人が担当することが多いです。
自分がどのような立場かで変わってきますが、自分の担当の売り場を持っていたり、昇進を狙っている社員などであれば品出し・前出しを考えながら積極的にやるべきです。
以下、何に気をつけて品出しや前出しを行えば他人と差をつけることができるかを紹介します。
どの商品が売れているかを観察する
品出し・前出しを行うときは、商品が売れたということです。
商品が売れなければ品出し・前出しは必要ありません。
頻繁に品出し・前出しを行う商品はよく売れているということがわかります。
逆にあまり行わない商品は売れていないということです。
意識しないと売れていない商品には気づきません。
品出し・前出しの時に売り場をよく観察することで、売筋の商品、死筋の商品を見つけることができます。
在庫管理に役立てる
売れている商品は欠品に気をつけなければならないので、品出し・前出しをして商品をよく観察することが在庫管理に繋がります。
データでどれだけ売れているか見ることができると思いますが、実際に品出し・前出しをすることで売れているという実感を持つことができます。
現在庫が適正な在庫数なのか、もっと増やした方がいいのか、あるいは減らした方がいいのかなどを考えることができるのです。
売れていない商品も同様です。
売れていないのであれば在庫を絞るべきです。
売れていない商品は使用期限が切れている場合もあるので、定期的に期限を見ておくことも重要です。
結果的に廃棄を減らすことができるでしょう。
売り場の展開場所を変更
売れている商品、売れていない商品を見つけ、それらの商品の売り場の展開場所を変更することで、更なる売上アップに繋がる可能性もあります。
プロモーションやサイドネット、突き出しに置いてみるなどの対策を取ることができます。
よく商品や売り場を観察していないとできない仕事です。
新商品や入れ替え商品の確認
自分が担当を持っていれば棚替えや棚卸などの仕事も任せられるため、どのような商品があるかは理解しているでしょう。
しかし、担当を持っていない人は新商品や入れ替え商品が入ってきたときにわかりません。
Mr.Tも昔は調剤をしながらOTCの担当も持っていたため全ての商品が頭に入っていましたが、現在はOTCの担当を持っていないため、新商品や入れ替え商品がいつ店頭に入ってきたか知りません。
接客中に発見することもあるので非常に焦ります(笑)
薬剤師や登録販売者はOTCの担当を持っていなくても、定期的にOTCの売り場を見ておくべきです。
その時に見るだけだと時間がもったいないので、品出しや前出しをしながら観察すると一石二鳥です。
品出し・前出しをしながら勉強する
OTC初心者の薬剤師や登録販売者は、品出し・前出しをしながら商品の勉強をしましょう。
「こんな商品がある」
「この商品にはこんな成分が入っている」
など、勉強することはたくさんあり、OTCの接客に役立ちます。
何も意識せずに品出し・前出しを行うのは非常にもったいないです。
成分を見てわからなければすぐに調べるという癖をつけておくと、自然にOTCの知識がレベルがアップします。
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「意識」して仕事をしよう
以上で説明したことを、仕事ができる人は無意識に行っています。
ただ単に単純作業を淡々とこなすのではなく、今行っている仕事から何に繋がるか、何に役立つかを無意識に考えているのです。
役職に就くと品出しや前出しをする機会が減ってきます。
基本的にはバイトやパートが行うことが多いので、店長などの役職に就くと他の仕事をするようになります。
薬剤師も調剤が忙しいとOTCの売り場に関わることが少なくなってきます。
Mr.TはOTCの発注業務を行うと同時に前出しをすることが多いです。
発注をするということは商品が売れているということなので、ついでに前出しもします。
前出しが発注にも役立つことがわかりますね。
慣れてくるとどんどんスピードがあがり、様々なことを考えながら仕事に活かすことができます。
最初はゆっくりでも構いません。
意識しながら仕事をすることで、後々自分に役立つことになるでしょう。
品出し・前出しをやりたくないのであれば資格を取ろう
「品出しや前出しは楽だからいいや」
という人もいれば、
「単純すぎてつまらない、やりたくない」
という人もいます。
ドラッグストアでは品出しや前出しから逃れることはできません。
しかし、品出しや前出しの仕事の時間を減らすことはできます。
その方法は、「資格を取って別の仕事の時間を増やす」ことです。
例えば調剤薬局事務であれば仕事のほとんどの時間を薬局で過ごし、レセコン入力や受付、薬剤師の補佐がメインの仕事になります。
登録販売者であればOTC(市販薬)の売り場担当や医薬品の接客がメインに。
ビューティーアドバイザーであれば接客に力を入れなければならないので、メインは接客に。
手書きPOPがかけるのであれば、POP担当に任命されることもあります。
▼調剤薬局事務、ビューティーアドバイザーの仕事内容は以下の記事からご覧ください。
以上のように、人とは違う何かを持っていれば自分にしかできない仕事を任せてもらえるようになります。
結果的に品出しや前出しなどの単純な作業をやらなくても済むようになります。
以上の4つの例は実際にあった例です。
レジが嫌だ、品出しや前出しは単純な作業でつまらない、もっと専門性がある仕事がしたいなど理由は様々ですが、自分がやりたい仕事、ステップアップするために資格を取って働く人が多いです。
ドラッグストアでは登録販売者の資格を取る人が多いです。
給料が上がりますし、医薬品にも詳しくなれます。
近年では正社員であれば登録販売者の資格がないと昇進や昇給が見込めないので、早めに取得しておきましょう。
調剤薬局事務やビューティーアドバイザーは資格が無くても働くことができますが、最初は一般で入社し、途中から変更というのは時間がかかる場合があります。
シフトや人員の関係もあるのでしょうがないです。
実際に知識ゼロから始めると教育に時間がかかるので、戦力になるまでに時間がかかります。
そうなると現場の人間はいい顔をしませんし、「待った」をかける場合もあるのです。
資格を持っているとわかれば仕事で働ける知識があると証明できるので、スムーズに事が運ぶ可能性が高まります。
一般から調剤薬局事務になりたいという人がいたのですが、会社の都合で調剤薬局事務になるまで2年以上も放置されたケースを知っています。
この人は資格を持っていなかったので、教育する場所や人件費など様々な問題を抱えていた結果だそうです。
▼資格に関する記事は以下からご覧ください。
まとめ
品出しや前出しは単純な作業ですが、とても重要な仕事であることをご理解いただけたでしょうか?
意識しながら行うことによってその後の能力が違ってくるので、どんな単純な仕事も何か他に繋がることが無いかを考えながら仕事をしましょう。
特に売り場作りは店舗の売上に大きく影響します。
売り場の位置を変えたり、他箇所に展開することによって大きく売り上げが変わることがあります。
そのためには商品をよく観察し、理解していないと売り場作りはできないのです。
退屈な仕事も何かに役立つことがあると思って仕事をしましょう。
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