薬剤師の国家試験の過去問ってどうやって勉強すればいいの?
過去問はたくさんあるけど、何年分解けばいいのかも知りたいな。
過去問は実際にすべて一通り解いてみて、自分で点数を出してみよう。
解いた後はすべての問題、選択肢を完璧に理解して解けるようになるまで周回することが必要だよ。
できれば過去問は最低でも過去5年分は解いておきたいね。
こんな方におすすめ
- 薬剤師国家試験を受ける人
- 薬剤師国家試験の過去問の勉強法を知りたい人
- 薬剤師国家試験の過去問を何年分解けばいいか知りたい人
薬剤師国家試験対策として過去問は必須です。
使わない人はいないぐらい多くの受験生が使っていますが、過去問の勉強法を知りたいと思う人は多いのではないでしょうか。
過去問の使い方、勉強の仕方をしっかりと身につけておかないと、せっかくの過去問が無駄になってしまいます。
ただ解くだけじゃダメなの?
過去問は自分の力試しとして使うことをおすすめします。
普段は領域別既出問題集(以下、領域別)をメインに勉強し、過去問は本番と同様に解いて点数をしっかりと出す。
終わった過去問はしっかりと完璧になるまで解きなおしますが、初めから過去問で勉強することはお勧めしません。
また、国家試験は過去10年の過去問から約20%の類似問題が出題されるので、最低でも5年分、できれば過去10年分すべて手を付けれればベストです。
後は各大学のカリキュラムに合わせて勉強を進めていき、卒業試験対策をすれば勉強するものとしては十分でしょう。
Mr.Tも領域別と過去問、受けた模試の復習と卒業試験対策だけしかやってないよ。
他の問題集や青本の練習問題とかは一切手を付けなかったね。
今回は薬剤師国家試験の過去問の勉強法を解説していきます。
ココがポイント
- 過去問は力試しとして使う
- 結果から勉強計画を立てる
- すべての問題を解けるようにする
- 最低でも5年、できれば10年分解きたい
▼国家試験の勉強法については以下の記事をご覧ください。
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薬剤師国家試験の勉強法を徹底解説【ノート不要・領域別メイン】
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Contents
薬剤師国家試験の過去問の勉強法
この章では薬剤師国家試験の過去問の勉強法ついて説明していきます。
過去問は力試しとして使う
いきなり過去問を解き始めるのではなく、過去問はある程度領域別が終わったタイミングで力試しとして使います。
領域別をメインにして進め、まずすべての科目を1周しましょう。
終わったタイミングで過去問を1年分解き、しっかりと点数を出して自分の実力をしっかりとチェックします。
その後は2週間に1度、領域別をある程度周回したらなどと自分でスケジュールを決めて過去問に取り組んでいきます。
領域別と違ってしっかりと点数が出るから、ゲーム感覚で取り組むことをお勧めするよ。
点数が取れなくても気にしなくて大丈夫。
まだまだ伸びしろがあるということだからね。
結果から勉強計画を立てる
点数が出たら、これからの勉強計画を立てましょう。
大雑把でいいので、特に弱点分野の勉強時間を増やした方が点数アップにつながります。
国家試験では足切りもあるので、勉強の初めではまず基礎をしっかりと叩き込むことが重要です。
苦手分野の勉強は苦痛ですが、点数が伸びると思って頑張りましょう。
得意科目を勉強するほうが楽しいのはわかるけど、合格のカギはどれだけ苦手分野をなくして点数を取っていくかになるんだ。
試験科目が多いから、一つだけ得意科目があっても合格はなかなか難しいよ。
すべての問題を解けるようにする
一度解いた過去問は、選択肢を含めてすべて理解できるようにしましょう。
100%自信がある問題はもう解く必要はなく、間違えた問題や不安な問題をできるまで何度も周回します。
3回連続で正解した問題はもう解かないなどと自分で決めて、すべての問題を解けるようにしましょう。
しかし、過去問の中には難しすぎて正答率が低い問題も存在します。
このような問題は無理に解く必要はなく、解説を読む程度でも構いません。
正答率が低い問題は点数調整がされて全員正解になることがあるからね。
こんな問題は二度と出ることはないでしょう。
最低でも5年分、できれば10年分解きたい
国家試験は過去10年の過去問から約20%の類似問題が出題されるので、最低でも5年分、できれば過去10年分すべて手を付けれればベストです。
しかし、頑張って1年分解いて、採点して解説を読むだけでも1日は使うでしょう。
また、そこから過去問を完璧にするために復習する必要もあるので、なかなかたくさんの過去問に取り組むのは時間がなく難しいです。
自分の勉強計画や時間とも相談が必要なので、できるだけ早めに勉強を始め、直近の過去問からどんどん遡って取り組んでいくのがいいでしょう。
Mr.Tは第100回を受けたんだけど、6年制の過去問は3回しかなかったんだ。
その中でも難易度が全然違い、出題傾向もガラッと変わっていたから無理して10年分やる必要はないよ。
過去問に手を付けられないのだったら、領域別をしっかりやった方がいいね。
薬剤師国家試験の対策が過去問だけでは厳しい理由
この章では薬剤師国家試験の対策が過去問だけでは厳しい理由について説明します。
関連付けて覚えることができない
過去問は膨大な範囲からランダムで出題されるので、関連付けて覚えることができず非効率的です。
年によっては出題されない範囲もあるので、国家試験突破のための平均的な知識の底上げや、弱点克服のために過去問を使うことはできません。
過去問をメインに解くという勉強法もあるけど、あまりお勧めしないよ。
勉強は関連付けて覚えたほうが効率がいいからね。
出題範囲に漏れ、ムラがある
よく出題される範囲はある程度決まっていますが、過去問は文字通り過去に出た問題なので、過去問に載っていない範囲が出題されたら過去問だけだと太刀打ちできません。
国家試験の問題では、膨大な量を勉強してもたった1問しか出ないことも珍しくなく、そもそもその年には出題されないこともあります。
領域別のほうが難易度が適切で平均的なレベルアップに最適なので、過去問ではなく領域別をメインにした方が効率がいいです。
過去問は範囲が飛び飛びだから、青本とかで調べるときもあっちに行ったりこっちに行ったり大変なんだよね。
領域別は基本的に順番通りに進んでいくから、調べるのも楽だよ。
問題を覚えてしまう
自分ができるようになるまで過去問を何週でも周回する必要がありますが、周回していくうちに問題自体を覚えてしまうことがあります。
しっかりと内容や本質を理解せずに答えを丸暗記してしまうこともあり、他の問題集では解けないということも稀に発生するのです。
基本的には反射で答えられるようになるのが目的ですが、過去問以外に領域別や模試などで問題形式を変えても正解できるようにアウトプット力を養っていく必要があります。
問題をそのまま覚えてしまっているということは、それだけ勉強したっていう証でもあるんだけどね。
理解できているかどうか不安な人は問題形式を変える必要があるね。
単純に飽きてしまう
勉強は毎日が単調な繰り返しなので、刺激がないと長期間続けることができません。
過去問は重要なエッセンスがたくさん含まれていますが、さすがに過去問だけ勉強していても飽きます。
また、過去問は毎年出題される科目の順番が一緒で、問題数も変わりません。
なので、領域別をメインにして過去問を力試しで解いてみて、自分の点数・実力がどれぐらいアップしたかを確認しながら進めていくことで、少しでも退屈な勉強期間に刺激を与えてやるのです。
思ったより点数が取れたら喜んでさらにモチベーションが上がりますし、あまり期待した点数がとれなかったらお尻に火が付く可能性もあります。
点数が取れなくて落ち込む必要は全くありませんが、実際に点数が出ると多少の感情の揺れが起こるでしょう。
模試も同様ですが、長期間退屈な勉強を続けるためには毎日コツコツやることも重要ですが、刺激を与えてやることも必要です。
点数や結果は諸刃の剣だけど、長期間勉強を続けていくには必須だよ。
悪すぎて落ち込むこともあるけど、それがバネになれば更なるレベルアップを図れるよ。
過去問に関するよくある質問
この章では過去問に関するよくある質問を紹介します。
過去問だけ、過去問メインじゃだめなの?
過去問だけでは難しいです。
上記でも説明しましたが、国家試験には出題範囲に漏れ、ムラがあるので、平均的に知識のレベルを上げることができません。
あくまでアウトプット力を鍛える、力試して使うことをお勧めします。
基本的には領域別をメインにした方が周辺知識を関連付けて覚えることができ、点数も上がりやすいでしょう。
領域別だと一つの教科を集中的に勉強できるけど、過去問だとそうはいかないよね。
どの教科も満遍なくゆっくりやっていくより、一つの教科に特化して勉強した方が点数が上がりやすいよ。
何年分解けばいい?
上記でも説明しましたが、国家試験は過去10年の過去問から約20%の類似問題が出題されるので、最低でも5年分、できれば過去10年分すべて手を付けれればベストです。
しかし、そこまで時間がある人は少ないと思うので、自分の勉強時間と相談しながら直近から遡ってできるところまで解いていきましょう。
領域別である程度カバーできるから、過去問を頑張りすぎる必要はないよ。
力試しだと思って気楽に取り組むことをおすすめするよ。
過去問だけだと飽きてしまう
領域別や模試などを解きましょう。
過去問をベースに勉強を進めることはお勧めしませんが、過去問をベースに進めていくのであれば領域別は苦手分野の補強に使い、模試は自分の力試しで使うという方法がいいでしょう。
また、卒業試験対策や大学での課題などやることも多いので、他の問題集に手を付けることはあまりお勧めしません。
国家試験本番が近づいてくると「飽きた」なんて言えなくなってくるからね。
本番まで時間があるとどうしてもモチベーションの継続が難しいよね。
何週すればいい?
勉強法でよくある質問ですが、何週すればOKではなくて、できるまで何週でも繰り返します。
よく「最低でも3週はしましょう」といいますが、できる問題を3週したところで全く意味がありません。
また、3周しても解けない問題もあります。
すべての問題を何週もするのではなく、自分がわからない問題、間違えた問題をできるようになるまで何週でも繰り返すのがベストです。
その上で3回連続で正解した問題はもう解かなくてもいいという判断を下し、1周で解く問題数をどんどん減らして周回していくのです。
Mr.Tは何周したかなんて覚えてないぐらい周回したよ。
でも、勉強期間の後半のほうは解かなくてもいい問題がたくさん出てきたから、1日で3冊とかは普通に終わるようになるよ。
まとめ:過去問だけだと正直厳しい!領域別をベースに進めるのがおすすめ
今回は薬剤師国家試験の過去問の勉強法について説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 過去問は力試しとして使う
- 結果から勉強計画を立てる
- すべての問題を解けるようにする
- 最低でも5年、できれば10年分解きたい
あくまでもMr.Tの個人的見解なので、他の勉強法で合格した人からは批判の声もあるでしょう。
しかし、勉強法は人によって違い、どの勉強法があうかは人によって違います。
過去問をベースにして領域別は苦手分野の補強、領域別は早く終わらせるために奇数・偶数ページに分けて取り組むなどという勉強方法もありますが、一概にどの勉強法が正解かというのはありません。
様々な人の意見を参考に、今まで自分が行ってきた勉強法をミックスさせて自分の勉強法を確立させましょう。
しかし、これだけは絶対に言えるのは、試験範囲が膨大なので思ったより勉強時間が足りなくなるということです。
6年生では卒論発表はもちろん、国家試験の他に大学の単位、対策、卒業試験なども控えているので、なかなか満足に勉強できる人は少ないです。
全部やろうとすると後で後悔することになるので、とりあえずは領域別と過去問を完璧にこなし、時間が余れば青本の練習問題や他の問題集に手を付けるというやり方のほうがいいでしょう。
今回紹介した勉強法が少しでも受験生の方々に役立てば幸いです。
6年制卒の薬剤師はみんな地獄の勉強をこなして国家試験を突破してきてるよ。
Mr.Tも合格できるように応援しています。
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参考:厚生労働省 公式ページ