国家試験の模試を受けたくないの。
勉強がまだ追いついてないし、模試は時間がかかるからその分自分で勉強したいんだよね。
一通りの科目を勉強し終えたのであれば受けておいたほうがいいよ。
点数が取れなくてもまったく気にする必要はなくて、自分の弱点の発見やこれからの勉強計画を立てることに役立つんだ。
こんな方におすすめ
- 模試を受けたくない人
- 模試を受けるかどうか悩んでいる人
- 模試の目的を知りたい人
薬剤師国家試験本番を受ける前に模試を受ける人は多いと思います。
個人で受けるより、大学で強制される人が多いのではないでしょうか。
中には勉強がまだ追いつかず、模試を受けたくないという人も多いと思います。
Mr.Tは6年生の10月から勉強スタートだったから、直前の模試以外はノー勉の科目もあったよ。
受ける意味があるのかなと思うのは当然だよね。
結論から言うと、模試にはメリットがたくさんあるので受けておいたほうが後々役に立ちます。
しかし、明らかに自分の勉強が進んでいないときや、まだ手付かずの科目が残っている場合は受けなくても特に問題ないでしょう。
ただし、直前の模試など最低でも1回は必ず受けておくことをおすすめします。
今回は薬剤師国家試験の模試の目的・受けるべきかを説明していきます。
ココがポイント
- 模試を受ける目的をしっかりと理解する
- 基本は受けたほうがいいが、場合によっては受けなくてもいい
- 最低でも1回は受けておくこと
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Contents
薬剤師国家試験の模試を受ける目的
この章では薬剤師国家試験の模試を受ける目的について説明していきます。
本番のシミュレーション
本番のために雰囲気や流れに慣れておくというのが一つの目的です。
国家試験は2日間にわたって行う長丁場の試験です。
試験の順番や休み時間は何をするか、トイレや食事の時間などを想定して行うことで本番で焦ることが少なくなります。
大学で受ける場合は周りに友人がいるのでなかなか本番の雰囲気を味わうことが難しいですが、試験の流れだけも経験しておくことで本番にかなり役立つでしょう。
また、問題をどの順番で解くのかもシミュレートしておいたほうがいいでしょう。
例えば必須は最初から解いても問題ないのですが、最初に苦手な科目から解くと勢いがなくなり、モチベーションが下がってしまう可能性もあります。
自分が得意な科目から片づけて勢いに乗り、苦手分野はゆっくり、しっかりと解くという戦略もありです。
なかなか2日間の試験を受けることは少ないよね。
普段とは違った集中力の使い方が必要だから一度は受けておきたいね。
勉強の進行度の確認
自分の勉強の進行度の確認に模試が役立ちます。
勉強の成長度はなかなか目に見えるものではないので、模試を受けることで自分がどれだけ点数がとれるかどうか可視化できます。
薬剤師国家試験は難易度が上がってきているので、単なる暗記では乗り切れなくなってきています。
少し勉強しただけだと問題が解けず、点数が伸びるまで時間がかかることが多いのです。
家で問題集を解いているだけでは自分の成長度が見えないので、モチベーションアップのためにも模試を受けておいたほうがいいでしょう。
点数が悪くてモチベーションが下がってしまう人もいるけど、模試の点数は一切気にする必要はないよ。
むしろ、伸びしろが多いから更なる点数アップにつながるんだ。
弱点を発見し、勉強計画を立てる
模試の結果から弱点を発見し、これからの勉強計画を立てましょう。
人にはそれぞれ得意科目・苦手科目があります。
自分で勉強していてなんとなくわかるかと思いますが、模試の結果は得意・苦手を顕著に表してくれます。
模試で苦手科目を発見し、早めにつぶしておいたほうが後々楽になります。
勉強計画は、伸びしろがある弱点分野の科目を多めにしたほうがいいでしょう。
また、基礎・理論・実践と3つのパートがありますが、弱点科目は基礎をしっかりと。
得意科目はどんどん理論・実践に取り組んで自分の武器にしてしまいましょう。
一つでも圧倒的な得意科目があるとメンタルが楽になるよ。
Mr.Tの場合は有機化学が得意で病態・法規が苦手だったね。
薬剤師国家試験の模試を受けるべきかの判断
この章では薬剤師国家試験の模試を受けるべきかの判断について説明していきます。
基本は受ける方向で
勉強が進んでおらず受けたくない人も多いと思いますが、基本的には受ける方向で考えた方がいいでしょう。
仮にわからない問題が多くて点数が悪くても、模試を活用して勉強することもできます。
本番直前の模試で勉強が進んでないというのはかなり問題ですが、直前の模試は必ず受けて自分の力をしっかりと確認しておくべきでしょう。
ずっと家で問題集を解いていても面白くないよね。
模試という刺激を与えてあげるのも一つの勉強のテクニックだよ。
手付かずの科目がある場合は受けなくてもよい
勉強のスタートが遅く、手付かずの科目がある、模試を受けれるレベルでない場合は受けなくてもいいでしょう。
国家試験の勉強のスタートは人それぞれで、5年生の頭から始める人もいれば研究室が長引いて夏休み以降から始める人もいます。
全く勉強していないのに模試を受けてもあまり意味がありません。
早めに一通りの科目を勉強しておくことをおすすめします。
Mr.Tは6年生の10月から勉強スタートだったから、直前の模試しか勉強は間に合わなかったよ。
3回受けて最初の2回は散々な結果だったけど、しょうがないと割り切ってたね。
前回との間隔が短すぎる場合は受けなくてもOK
前回受けた模試と間隔が短すぎる場合は受ける必要はありません。
例えば薬ゼミだと9月、11月、1月の3回、メディセレは10月、12月の2回開催されています。
すべての模試を受けると1か月おきに受けることになるので、正直そんなに模試を受ける必要はありません。
多く受けすぎても復習が間に合わず、自分の勉強がおろそかになってしまいます。
各大学によって受ける模試が違う可能性がありますが、基本的には薬ゼミの3回に焦点を当てれば問題ないでしょう。
模試の復習が中途半端になるぐらいだったら受けないほうがいいよ。
模試を受けただけでは全く意味がないからね。
▼模試の復習法・活用法は以下の記事をご覧ください。
-
薬剤師国家試験の模試の復習法・活用法を徹底解説【勉強法】
続きを見る
薬剤師国家試験の模試の成績は参考程度に
この章では模試の成績のとらえ方について説明していきます。
模試の成績で必要以上に落ち込まないこと
模試の成績は誰しも気になると思いますが、ほとんどの人が自分が思っている点数を取れないので、結果が悪くても必要以上に落ち込む必要はありません。
模試は本番より難しめに、簡単にいい点数を取れないように作られています。
また、模試の時期によってはまだ勉強が間に合ってない人が多く、判定などはあてになりません。
本番前の最後の模試で仮に合格基準点に達していなくても、まだまだ挽回は可能なので落ち込む必要はないのです。
しかし、間違えた問題などはしっかりと理解しておくことが重要なので、復習はしっかりとしましょう。
仮に模試が簡単でA判定を取る人が続出したとするよ。
本番が難しすぎてA判定の人が落ちてしまったらクレームが来るよね。
でも、模試でE判定の人が合格してもクレームはこないんだ。
Mr.Tの統一模試の結果
ここでMr.Tの模試結果を紹介します。
- 1回目:3割
- 2回目:記憶なし(3割から180点の間)
- 3回目:180点台
Mr.Tは研究室が長引いたせいで10月から勉強スタートだったので、1回目はノー勉状態です。
2回目はまだすべての科目を勉強していない状態だったので、模試を受けた記憶はあるのですが点数は覚えていなく、結果は全く気にしていませんでした。
3回目は本番1か月前に結果が出て、基準点である225点に40点も届いていなかったので、さすがに焦り始めました。
模試の結果だけ見るとズタボロですが、本番では合格点に達したので、模試の結果で落ち込みすぎる必要は全くありません。
3回目の結果はさすがに焦ったけど、逆に火が付いてかなり追い込んだ記憶があるよ。
要はとらえ方だね。
まとめ:最低でも1回は受けておこう
今回は薬剤師国家試験の模試の目的・受けるべきかついて説明してきました。
最後にもう一度ポイントをまとめます。
ココがポイント
- 模試を受ける目的をしっかりと理解する
- 基本は受けたほうがいいが、場合によっては受けなくてもいい
- 最低でも1回は受けておくこと
基本的には受けたほうがいいですが、勉強が追い付いていない、国家試験まで時間がなく、勉強時間の確保が必要であれば無理して受ける必要はありません。
しかし、本番の雰囲気や流れ、戦略を立てるためにも最低でも1回は受けておきましょう。
国家試験本番は何が起こるかわかりません。
自分が得意としている分野で点が取れなかったり、逆に苦手分野で点数を稼ぐことができたりなどメンタルの浮き沈みが激しいです。
何があってもパニックならないように、模試で慣れておくことをおすすめします。
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参考:厚生労働省 公式ページ